深沢亮子 Ryoko Fukasawa(ピアノ)
本多昌子 Masako Honda(ピアノ)
《デュオ・イン・モーツァルト》
▶ピアノ・ソナタ ハ長調 K19d
Sonate in C für Klavier zu vier Händen K19d
▶ピアノ・ソナタ ニ長調 K381
Sonate in D für Klavier zu vier Händen K381
▶ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K358
Sonate in B für Klavier zu vier Händen K358
▶アンダンテと5つの変奏曲 ト長調 K501
Andante mit fünf Variationen in G für Klavier zu vier Händen K501
▶2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448
Sonate in D für zwei Klaviere K448
日本モーツァルト協会の皆様
ピアニストの野原みどりさんと例会にお招き下さいましてから(2010年12月)、早くも11年が経ちました。今回も気心の知れた、また自然な演奏をされる本多昌子さんとのDuoのお話を頂き、誠に有難うございます。
最初曲目は、2つの連弾用のソナタ、変奏曲、それに2台のピアノのためのソナタを予定しておりましたが、事務局よりMozartが9歳の時に作曲したC-Dur.K19dも入れる様に、とのご要望がありました。すぐに幼いヴォルフガングがお姉さんのナンネルと連弾をしている姿が眼に浮かびました。私もこの曲を弾いてみましたら、シンプルで愛らしく、Mozart独特のアイディアと意外性が感じられ、すっかり魅了されてしまいました。
今年はMozart没後230年ですが、この記念の年に再び皆様に私達の演奏をお聴き頂けますことは本当に光栄ですし、心から感謝申し上げます。
深沢亮子
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日本モーツァルト協会の皆様
この度は、日本モーツァルト協会の例会で、憧れのピアニスト深沢亮子さんとデュオをさせて頂きますことに心より感謝申し上げます。
深沢先生とのプローベの時間は、とても貴重でまた至福なひとときでもあります。先生の奏でる音楽は、まるでモーツァルトが歌っているかのよう、傍らで弾かせて頂きながら心が躍りました。
四手用の作品は、西洋音楽史の中でモーツァルトが最初に作曲したといわれています。ピアノ(当時はチェンバロ)が二人が並んで演奏するのに丁度いい大きさに改良された頃なのでしょう。
モーツァルトの美しい旋律、微妙に揺れるハーモニーなど魅力いっぱいの作品をお楽しみ頂けましたらと思います。
本多昌子
12歳で全日本学生音楽コンクール小学校の部で全国1位、文部大臣賞を受賞。15歳で第22回日本音楽コンクール首位受賞。17歳でウィーン国立音楽大学に留学、1959年同校を首席で卒業。翌年、ウィーン楽友協会ブラームス・ザールにて海外デビューリサイタルを開催し、絶賛される。1961年ジュネーブ国際音楽コンクールで最高位入賞(1位なしの2位)。以来ヨーロッパの諸都市や南米、アジアの主要都市でリサイタルや室内楽、オーケストラとの共演等国際的な舞台で活躍(共演した指揮者はL.v.マタチッチ、G.ヴァント、H.ヴァールベルク、小澤征爾他。オーケストラはN響、東響、読響、N.O.トーンキュンストラー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、グラーツ・フイルハーモニー管弦楽団他。室内楽は新・旧ウィーン八重奏団、ブリュッセル弦楽四重奏団、シュトイデ弦楽四重奏団他)。日本の作品も内外に数多く紹介する。また、度々ウィーンのベートーベン国際ピアノコンクール、日本音楽コンクール他の審査員を務める。毎年リサイタルを開催しており、2017年のリサイタルはNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」及びNHK-FM「ベストオブクラシック」で度々放送される。著書、CDも多く、2005年デビュー50周年記念CD(ナミ・レコード)、2007・09年恵藤久美子(Vn)、安田謙一郎(Vc) 両氏と「深沢亮子と室内楽の仲間たち」Ⅰ・Ⅱ(同)、2011年藤井洋子(Cl)、生沼晴嗣(Va)、アダルベルト・スコチッチ(Vc) 諸氏と「楽に寄す~街の歌~」(アート・ユニオン)、中村静香氏(Vn.Va)と「シューベルティアーデふたたび」(同)、ピアノソロ「Fantasie 幻想」(同/『レコード芸術』特選盤)、2018年1月には安達真理氏(Va)と「冬の旅」(同)、瀬川祥子氏(Vn)と「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ」をリリース。英国ケンブリッジ国際伝記センター(IBC)により「最も優秀な100人の音楽家」に選ばれる。日本音楽舞踏会議代表理事。(公財)国際開発救援財団理事。1963年大阪府民劇場奨励賞。1995年千葉県文化功労者。永井 進、G.ヒンターホーファー両教授に師事。
第29回全日本学生コンクール小学校の部全国第1位。PTNAピアノコンペティション金賞受賞。東京芸術大学附属音楽高校を経て芸大入学、東京芸術大学大学院修了。中島和彦、杉山千賀子。田村宏、Tiny Wirtzの各氏に師事。在学中、第52回日本音楽コンクール入選、日本室内楽コンクール入賞、学内にて安宅賞を受賞。1987年DAAD(ドイツ学術交流会)の給費留学生として旧西ドイツケルン音楽大学に入学、当地にてリサイタルを催し、紙上にて高く評価される。同大学を最優秀首席の成績で卒業。
「若い芽のコンサート」ギュンター・ウィッヒ氏指揮NHK交響楽団と共演、芸大定期新卒業生紹介演奏会にて芸大フィルハーモニー管弦楽団と共演。1994年CD「現代日本のヴァイオリン音楽・抄」(Vn天満敦子)でピアノ共演者として文化庁芸術作品賞を受賞。1995年、国際交流基金より音楽文化使節として天満敦子氏とともにミヤンマーで演奏会を催す。
2008年より毎年、元ウィーンフィル首席チェリストのスコチッチ氏、ウィーン響首席ヴィオリストのミュラー氏、ヴァイオリニストのエーレンフェルナー氏らを招き、室内楽のリサイタルを催す。2017年、18年には、ウィーンにてエーレンフェルナー氏達と演奏会に出演。2018年8月「石丸幹二&読響アンサンブル〜ベートーヴェン創作の源」に出演。
エーレンフェルナー氏と「ベートーヴェンヴァイオリンソナタシリーズ 全4巻」(アートユニオン)をリリース。誌上で高い評価を得る。
これまでに昭和音楽大学、芸大附属高校非常勤講師を勤め、全日本ピアノ指導者協会理事として各種セミナー、コンクールの審査にも携わる。
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日のみ)
《魔笛》K620より
・おいらは鳥刺し
・恋人か女房か
(以上、編曲者不詳・四手版)
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