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2022年第638回例会(2022/4/24)

演奏会概要

  • 時 間

    2022年04月24日(日) 13:15開場/14:00開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券:全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※前売券:販売終了
    ※当日券:13時00分から販売(学生券あり)

瀬川祥子 Sachiko Segawa(ヴァイオリン)
ビルマン聡平 Sohei Birmann(ヴァイオリン)
安達真理 Mari Adachi(ヴィオラ)
植木昭雄 Akio Ueki(チェロ)
深沢亮子 Ryoko Fukasawa(ピアノ)

PROGRAMM

《円熟と個性が輝く瞬間》

▶アダージョとフーガ ハ短調 K546
 Adagio und Fuge in c K546
▶弦楽四重奏曲 ト長調 K80「ローディ」
 Quartett in G für zwei Violinen, Viola und Violoncello K80
▶ディヴェルティメント 変ロ長調 K137
 Divertimento in B K137
▶ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K414(ピアノ五重奏版)
 Klavierkonzert in A K414

※当初出演を予定しておりましたナフェア弦楽五重奏団は、オミクロン株の世界的感染拡大と入国制限措置の影響を受け、残念ながら来日を断念することになりました。このため出演者と曲目の一部を変更して例会を開催いたします。誠に申し訳ございませんが、事情ご賢察の上、ご了承賜りますようお願い申し上げます。

出演者からのメッセージ

 2020年の4月に、前半はナフェア弦楽五重奏団での五重奏曲、後半は深沢亮子先生とのピアノ四重奏曲というプログラムで予定されていたコンサートは、20年の春に始まったパンデミックにより延期となりました。その当時は、2年経ってもなおもヨーロッパからの往来がし難い状態が続くとは、想像だにしておりませんでした。

 入国制限が続くであろうと思われたことから、新たにビルマン聡平さん、安達真理さん、植木昭雄さんという素敵な共演者の方々を得て、前半は弦楽四重奏曲を、後半には深沢亮子先生とのピアノ協奏曲の弦楽四重奏伴奏版というプログラムに変更して弾かせていただくこととなりました。

  少ない短調、しかもハ短調という意味深い調性の作品K546に続き、ごく若い時期に初めて書かれた四重奏曲であるK80にK137のディヴェルティメント。そして成熟期と言われる時代の協奏曲K414。モーツァルトの様々な表情をお聞きいただけることと思います。

 2月頃から、ようやくこの状況にも明かりが見えてきたかと思った矢先に起こったウクライナでの戦争。今またヨーロッパを始め、世界の国々に重く影を落としております。

 この2年間の間も、いかなる時も芸術は喜びを与えてくれました。そしてモーツァルトの世に輝きをあたえてくれる音楽からは、何よりも希望、自由な想い、そして勇気をもらいます。このような時だからこそ、より一層モーツァルトを弾きたくなり、そして聞いていただきたく、その響きを皆さまにお届けできますように!

瀬川祥子

瀬川祥子(ヴァイオリン)

 4歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、モスクワ音楽院、パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学他で学ぶ。第3回日本国際音楽コンクール奨励賞、ヴィオッティ国際コンクール最高位他を受賞する。ドイツ国家演奏家資格取得。今までにモスクワ・フィル、メキシコ州立管弦楽団、東京交響楽団、読売交響楽団等との共演の他、ヤング・プラハ、 東京の夏音楽祭、カラス音楽祭、ポルトガル音楽祭他に招かれるなど、日本、欧州各地でソリスト、室内楽奏者として活躍している。ナフェア弦楽五重奏団、トリオ・ソ・ラのメンバー。鷲見三郎、小林健次、江藤俊哉、V.クリモフ、R.パスキエ、T.ブランディスの各氏に師事。これまでにイザイ無伴奏ソナタ全曲、「Libesleid」、等のCDをリリース。深沢亮子氏とのアルバム「モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ」はレコード芸術の準特選盤に選ばれた。

©山田翔

ビルマン聡平(ヴァイオリン)

 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校卒業。同大学を経て、ローザンヌ高等音楽院卒業。同大学院修士課程修了。Sinfonietta de Lausanne のアカデミー課程修了。8歳で京都音楽コンクール金賞奨励賞。全日本学生音楽コンクール(中学の部)第3位入賞。日本演奏家コンクール優勝。YBP国際コンクール優勝。大阪国際コンクール第3位入賞。墨田トリフォニーホール、八王子オリンパスホール、オペラシティ等でソロリサイタルを開催。ソリストとして、故田中千香士氏指揮のレボリューションアンサンブル、矢野正浩氏 指揮Grand Gala Orchestra OSAKA、Alexander Mayer指揮のSinfonietta de Lausanne等と共演。ピエール・アモイアル氏率いるCamerata de Lausanneのメンバーとして、ヨーロッパ各地において演奏会を行う。その他室内楽、コンサートマスターとしてなど、多数のコンサートに出演。これまでに山本彰、工藤千博、澤和樹、清水高師、ピエール・アモイアル各氏に師事。現在、新日本フィルハーモニー交響楽団2ndヴァイオリン首席奏者。

©NJP

安達真理(ヴィオラ)

 東京を拠点に、ソリスト、室内楽奏者として幅広く活動するなか、2021年日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ客演首席奏者に就任。今年1月には作曲家・ピアニストの安田芙充央氏と『MY DEAR』をリリース。『Winterreise』『J.S.バッハ 組曲&パルティータ』に続く三作目となる。2019年に若手音楽家の登竜門として知られる東京オペラシティ文化財団主催「B→C」に出演。その後も精力的にヴィオラ・リサイタルを開催し、コンセプトを大事にするユニークなプログラミングに定評がある。桐朋学園大学卒業、ウィーン国立音楽大学室内楽科を経てローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程修了と国内外で研鑽を積んだ。2013年からはインスブルック交響楽団にて副首席奏者を2年間務め、バンベルク交響楽団に客演したこともある。2016年よりパーヴォ・ヤルヴィ氏率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団に参加し、2019年の来日ツアーでは、各地で行われたプレコンサートにおいて五嶋みどり氏とモーツァルトの二重奏曲を披露した。
オフィシャルサイト https://www.mariadachi.com

©Yoshio Yukinari

植木昭雄(チェロ)

 6歳よりチェロを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科(共学)を経て、桐朋学園大学に入学。1994年、第4回日本室内楽コンクールチェロとピアノのデュオ部門で入賞、桐朋学園大学在学中の1994年10月、フランスのリヨン国立高等音楽院に留学。第64回日本音楽コンクールチェロ部門入選。1998年、リヨン国立高等音楽院を卒業し、ディプロマを取得。1999年、1月より1年間アメリカ、インディアナ大学に留学。2002年、ソニー音楽芸術振興会より第一回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。2004年、東京フィルハーモニー交響楽団とプフィッツナーのチェロ協奏曲第3番を日本初演。小澤征爾が音楽監督を務めるサイトウキネン・オーケストラ、室内アンサンブル「ストラヴァガンツァ東京」、Trio Espace、加古隆クァルテットのメンバー。新日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢などに客演主席として出演している他、ソロや室内楽で活躍中。これまでにチェロを松波恵子、イヴァン・シフォロー、堤剛の各氏に師事。室内楽を原田幸一郎、ラヴェル・クァルテット、練木繁夫の各氏に師事。2011年、2枚目のアルバム「The Short Story from Daddy」をリリース。

深沢亮子(ピアノ) 

 12歳で全日本学生音楽コンクール小学校の部で全国1位、文部大臣賞を受賞。15歳で第22回日本音楽コンクール首位受賞。17歳でウィーン国立音楽大学に留学、1959年同校を首席で卒業。翌年、ウィーン楽友協会ブラームス・ザールにて海外デビューリサイタルを開催し、絶賛される。1961年ジュネーブ国際音楽コンクールで最高位入賞(1位なしの2位)。以来ヨーロッパの諸都市や南米、アジアの主要都市でリサイタルや室内楽、オーケストラとの共演等、国際的な舞台で活躍。マタチッチ、ヴァント、ヴァールベルク、小澤征爾らの指揮者や、N響、東響、読響、N.O.トーンキュンストラー管、ウィーン室内管、新・旧ウィーン八重奏団、シュトイデ弦楽四重奏団他と共演。著書、CDも多く、2005年デビュー50周年記念CD(ナミ・レコード)、中村静香氏(Vn.Va)と「シューベルティアーデふたたび」(同)、ピアノソロ「Fantasie 幻想」(同/『レコード芸術』特選盤)、2018年1月には安達真理氏(Va)と「冬の旅」(同)、瀬川祥子氏(Vn)と「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ」などをリリース。英国ケンブリッジ国際伝記センター(IBC)により「最も優秀な100人の音楽家」に選ばれる。日本音楽舞踏会議代表理事。(公財)国際開発救援財団理事。1963年大阪府民劇場奨励賞。1995年千葉県文化功労者。永井 進、G.ヒンターホーファー両教授に師事。

©山田翔

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日)

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K414 第3楽章より 展開部

注意事項

※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。