ハンノ・ドネヴェーグ Hanno Dönneweg(ファゴット)
古部賢一 Ken-ichi Furube (オーボエ)
三界秀実 Hidemi Mikai (クラリネット)
日髙 剛 Takeshi Hidaka (ホルン)
アカデミッシェ・アンサンブル Akademische Ensemble(管弦楽)
《ファゴット!バスーン!》
▶ファゴット協奏曲 変ロ長調 K191
Konzert in B für Fagott und Orchester K191
▶ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 K292(ドネヴェーグ編曲)*
Sonate in B für Fagott und Violoncello K292
▶アンダンテ ヘ長調 K315(ドネヴェーグ編曲)※原調:ハ長調 *
Andante in F für Fagott und Orchester K315
▶《後宮からの誘拐》K384よりオスミンのアリア(タルクマン編曲)*
Osmin-Arie aus “Die Entführung aus dem Serail” K384
▶協奏交響曲 変ホ長調 K297b
Sinfonia concertante in Es für vier Bläser und Orchester K297b
*K292, K315:arrangiert von Hanno Dönneweg
*K384:arrangiert von Andreas N. Tarkmann
日本モーツァルト協会主催によるモーツァルトのファゴット作品を集めたオールファゴット演奏会を企画してから、4年の月日が流れました。本来であれば2年前に開催されるはずだったこの演奏会が、ようやく開催の運びとなりましたことを大変喜ばしく思っております。
この演奏会は二つの点で私にとって非常に重要な意味を持ちます。
まず、私だけでなくファゴット奏者にとってモーツァルトは特別な作曲家であるという点です。大変有名なファゴット協奏曲 変ロ長調 K191をはじめ、管楽器を用いたすばらしい室内楽、セレナード、ディヴェルティメントなどから明らかであるように、モーツァルトほどオーケストラの中でどのようにファゴットを使えばいいかを熟知していた作曲家はいません。オペラや交響曲でも、モーツァルトはファゴットに特別な瞬間を与え続けてきました。
第二に、普段目立つことの少ないファゴットが一夜まるまるスポットライトを浴びる演奏会は私にとりましても初めてのことで、望外の喜びを感じております。また、すばらしい日本人演奏家の皆さんと共演する今回の演奏会から、私自身が多くの学びを得る機会となることを確信しています。
どうぞ最後までお楽しみください。
ハンノ・ドネヴェーグ
1977年生まれ。1997年シュトゥットガルト音楽大学に入学。1998年からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で巨匠クラウス・トゥーネマンに師事。2001年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の研修生としてオーケストラの経験を積む。2002年からシュトゥットガルト放送交響楽団の首席ファゴット奏者を務める。ドイツ、アメリカ、日本をはじめ多くの国でマスタークラスを開き、後進の指導にも精力的に取り組んでいる。これまでにソリストとしてオーケストラと共演する他、ハインツ・ホリガー(オーボエ)やラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、ザビーネ・マイヤー(クラリネット)、レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)といった錚々たる名手たちとアンサンブルを組んでいる。ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ メンバー。南西ドイツ放送交響楽団首席ファゴット奏者。
©Jean-Claude Winkler
東京芸術大学在学中、22歳で小澤征爾率いる新日本フィルハーモニー交響楽団に首席オーボエ奏者として就任以降、2020年3月まで30年間にわたり大きな功績を残した。同年4月より同団客員首席奏者となる。1995年~96年アフィニス文化財団海外研修員としてドイツ国立ミュンヘン音楽大学大学院に留学。イタリア合奏団、ミラノ・スカラ弦楽合奏団、ザルツブルク室内管、東京フィル、N響室内合奏団など国内外の数多くのオーケストラのソリストとして、また、ハンブルク北ドイツ放送響(現・NDRエルプフィル)、ベルリン・ドイツ響などにも客演首席奏者として招かれるほか、ラ・フォル・ジュルネTOYKO、セイジ・オザワ松本フェスティバル、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭などにもソリスト、室内楽奏者として定期的に出演。ピアノの塩谷哲、ギターの渡辺香津美、鈴木大介、箏の野坂惠璃とのコラボレーションなど、ジャンルを超えた活動も展開している。2020年4月より東京音楽大学准教授。相愛音楽大学非常勤講師、札幌大谷大学芸術学部の客員教授のほか、国際オーボエコンクール・軽井沢、日本音楽コンクール等の審査員をつとめるなど、後進の指導にもあたっている。2000年第10回出光音楽賞受賞。
©土居政則
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、1989年同大学卒業。安宅賞を受ける。卒業後、読売新人演奏会、及びクラリネット新人演奏会に出演。その後、東京芸術大学大学院では、デトモルト音楽大学のヨースト・ミヒャエルス教授の約1ヵ月に及ぶ集中講議をきっかけとして、Max REGERのクラリネット作品についての研究を行なう。1991年東京芸術大学大学院を修了、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。東京都交響楽団首席奏者を経て現在東京藝術大学准教授。桐朋学園大学非常勤講師を兼任。東京クライス・アンサンブルのメンバー、アール・レスピラン同人、オイロスアンサンブル(木管合奏)、ザ・クラリネットアンサンブル等室内楽での活動も活発に行なう。2002年より宮崎国際音楽祭に、2006年より霧島国際音楽祭に参加。また日本音楽コンクールを始めとする数々のクラリネット部門のコンクール審査員も勤める。2013年にはCD「スパーン・ポイント」」を、2019年には「アーベントリート」をリリースし、共にレコード藝術誌において特選盤に選ばれる等、好評を博す。
長崎大学経済学部を卒業後、東京藝術大学、オランダ・マーストリヒト音楽院にてホルンを学ぶ。ホルンをE.ペンツェル、W.サンダース、守山光三、(故)山田眞、(故)田原泰徳の各氏に師事。2000年広島交響楽団に入団、その後日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団ホルン奏者を2013年まで歴任した。演奏活動は多岐に渡っており、霧島国際音楽祭、木曽音楽祭に出演する他、ホルンとピアノの作品の委嘱初演、音楽と美術のコラボレーション、病院やリハビリテーション施設におけるアウトリーチにも意欲的に取り組んでいる。また、海外においてはロサンゼルス、マーストリヒト、ヘルシンキ、台湾、上海にてリサイタルやマスタークラスを開催した。現在、東京藝術大学准教授。国立音楽大学講師、名古屋音楽大学客員教授、相愛大学講師、日本センチュリー交響楽団首席客演奏者、ならびに新日本フィルハーモニー交響楽団首席ホルン奏者を務める。ホルンアンサンブル「つの笛集団」、THE HORN QUARTET メンバー。日本ホルン協会常任理事。ソロCD「Variation for Horn」「HORIZON」、Etude CD ホルン「コップラッシュ60の練習曲」「ベローリ8つの練習曲」、ホルンアンサンブル The Horn Quartet CD「Sparkling Horns!」をリリース。
第1ヴァイオリン 松野弘明、重岡菜穂子、大久保良明、的場ゆきえ
第2ヴァイオリン 景澤恵子、中澤沙央里、由良卓也、萩原嘉乃
ヴィオラ 萩谷金太郎、日髙夕子、千原正裕
チェロ 服部誠、清水詩織
コントラバス 菅野紗綾
オーボエ 石井智章、大隅淳幾
ホルン 信末碩才、岡田彩愛
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日)
※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い
《魔笛》K620より序曲(ドネヴェーグ編曲)
Ouverture aus “Die Zauberflöte” K620
(arrangiert von Hanno Dönneweg)
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