ソフィア・ブルゴス Sophia Burgos(ソプラノ)
浅野菜生子 Naoko Asano (ピアノ)
《恋とはどんなものかしら》
▶歌曲「おいで、いとしのツィターよ」K351
Komm, liebe Zither, komm K351
▶オペラ《フィガロの結婚》K492より
aus “Le nozze di Figaro” K492
ケルビーノ「恋とはどんなものかしら」
Cherubino “Voi che sapete”
▶歌曲「魔法使い」K472
Der Zauberer K472
▶オペラ《ドン・ジョヴァンニ》K527より
aus “Don Giovanni” K527
ツェルリーナ「恋人よ、さあこの薬で(薬屋の歌)」
Zerlina “Vedrai Carino”
▶歌曲「鳥たちは毎年」K307
Oiseaux, si tous les ans K307
▶歌曲「クローエに」K524
An Chloe K524
▶祝典劇《羊飼いの王様》K208より
aus “Il Re Pastore” K208
アミンタ「彼女を愛そう」
Aminta “L’amerò, sarò costante”
▶歌曲「夕べの想い」K523
Abendempfindung K523
▶オペラ《フィガロの結婚》K492より
aus “Le nozze di Figaro” K492
スザンナ「喜びに踊りて」K579
Susanna “Un moto di gioia” K579
▶祝典劇《羊飼いの王様》K208より
aus “Il Re Pastore” K208
タミーリ「あんなにも激しかった嵐を」
Tamiri “Di tante sue procelle”
▶歌曲「別れの歌」K519
Das lied der Trennung K519
▶歌曲「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時」K520
Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte K520
▶オペラ《フィガロの結婚》K492より
aus “Le nozze di Figaro” K492
伯爵夫人「愛の神よ、照覧あれ」
“Porgi amor”
▶オペラ《皇帝ティートの慈悲》K621より
aus “La Clemenza di Tito” K621
セルヴィリア「涙以外の何事も」
Servilia “S’altro chè lacrime”
▶オペラ《騙された花婿》K430より
aus “Il sposo Deluso” K430
エウジェニア「私は栄光のローマ、カンピドリオの生まれ」
Eugenia “ Nacqui all’aura trionfale”
一人の作曲家に限定したモノプログラムのリサイタル……それだけでも大変なのに、それが事もあろうに最も知られていると言っても過言ではない作曲家であるモーツァルトとくれば、もうこれは本当のchallengeとしか言いようがありません。
演奏者と聴衆の間でより密接に直接的なコミュニケーションが持てる場であるリサイタルという機会を私はとても大切に考えています。モーツァルトの有名アリアをただ上手に歌うだけではダメなのです。何世紀にも亘り珠玉の宝石とされて来た名曲が後世にも歌い親しまれていく為には音楽に常に新しい息吹きを与え続けねばなりません。
どの歌い手も其々新しい何かをその演奏に加味し、又新たな共演は新しいダイナミックを創りあげます。この度の浅野菜生子さんとの共演が皆様に受け入れられ、エキサイティングでありますよう、大いに期待しています。
また、これらのアリアや歌曲をその原典である歌劇のサイクルから敢えて切り離し、単独で取り上げてみました。
プログラムの中で新たなるドラマトゥルギーを創り上げる可く並べてみました。
今回のプログラムは4部から構成されていますが、それぞれの部がこれまでにない新たなストーリーを語ってくれます。
おそらく、「Nacqui All’aura Trionfale」をピアノ伴奏で聴かれるのは初めてという方から「Vedrai Carino」を始めとしたモーツァルトの声楽曲は殆ど知っているという方も、これらの歌の力強い音楽性と豊かなテキストに新たなる角度から迫り、新しい発見をしていただければと願っています。
ソフィア・ブルゴス
際立つ知性、音楽性、スター性を兼ね備えた若き歌手。すでにラトル指揮ロンドン響、ガーディナー指揮モンテヴェルディ管、クルレンツィス指揮マーラー室内管など名指揮者らと共演し、次々と大型契約を結ぶ新星歌手である。さらに通常のレパートリーに加え、室内楽、現代オペラに積極的に参加。アメリカやヨーロッパのクラシック以外の音楽家たちともコラボレーションをしている。
これまでにウラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルの『放蕩児のなりゆき』(ストラヴィンスキー)においてアン役(ロール・デビュー)を歌ったほか、ベリオおよびファリャの作品をアイヴァー・ボルトン指揮バーゼル交響楽団とともに録音、またオランダ国立歌劇場に『イェヌーファ』(ヤナーチェク)のヤノ役でデビューした(ケイティー・ミッチェル演出)。マティアス・ピンチャー指揮のドビュッシー『聖セバスチャンの殉教』にも出演し、ペーター・ルンデル指揮バイエルン放送響によるベアト・フラーの『雪=場面(Schnee-Szenen)』のコンサート版初演に参加した。サー・サイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団のロンドン、パリ公演では『利口な女狐の物語』(ヤナーチェク)の女狐役を歌っており、エジンバラ音楽祭ではサー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮の『ウェスト・サイド・ストーリー』(バーンスタイン)に出演、アンドリュー・ノーマンの『トゥ・ザ・ムーン・アンド・バック』をサー・サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルおよびロンドン響で歌い、エクサンプロヴァンス音楽祭には『ディドとエネアス』(パーセル)のベリンダ役で出演した。
2019/20シーズンも重要なデビューを果たしている。BBCプロムス、ベルリン音楽祭、ヴェルサイユ宮殿王室オペラ座、ラ・コート=サン=タンドレのベルリオーズ音楽祭においてサー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮モンテヴェルディ管による『ベンヴェヌート・チェッリーニ』(ベルリオーズ)のテレーザ役を歌った。またオランダ国立歌劇場ではアイヴァー・ボルトンの指揮で『コシ・ファン・トゥッテ』(モーツァルト)のデスピーナを歌い、ブリュッセルのモネ劇場でのモーツァルトのダ・ポンテ三部作の新しいプロダクションでは『フィガロの結婚』のスザンナおよび『ドン・ジョヴァンニ』のツェルリーナを歌った。
現代音楽にも積極的に関わっており、タングルウッド音楽センターの75周年記念コンサートではアンドレ・プレヴィンの2曲からなる歌曲『目覚め《The Wakings》』を初演。メトロポリタン歌劇場ではオスバルド・ゴリホフの歌劇『アウリスのイフィゲニア』に参加。アンジェ・ナント歌劇場ではフランソワ・パリのオペラ『マリア・レピュブリカ』の初演でタイトル・ロールを歌った。ブレゲンツ音楽祭で上演されたZesses Segliasの『トゥ・ザ・ライトハウス』ではリリ・ブリスコー役で出演。2014年にはルツェルン音楽祭アカデミーに出演し、ベリオの『コーロ』のソリストを務めた。指揮はサイモン・ラトルだったが、この成功よってバルバラ・ハンニガンのマスタークラスを受けられることとなった。そのほかシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番およびマティアス・ピンチャーの『トワイライト・ソング』でもソロを歌っている。
©Kate Lemmon
桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒。同大学声楽科伴奏研究員修了。これまでにピアノを金澤希伊子、須貝久子、クリフォード・ベンソン、室内楽を練木繁夫、磯恒夫、クリスチャン・イヴァルディ、ジェレミー・メニューイン、デニス・ヴェベール、伴奏法を星野明子、アーウィン・ゲージの各氏に師事。声楽・器楽伴奏・オーケストラ鍵盤楽器奏者として活動を開始し、古典から現代曲、管弦楽作品からバレエ音楽まで数多くの鍵盤楽器を担当。1996年に野村国際文化財団の奨学金を受けミラノへ渡り、コレペティトゥールとしての技術をカルロ・カメリーニ氏に師事。
98年9月に帰国し、藤原歌劇団・新国立歌劇場ピアニスト、東京フィルハーモニー交響楽団鍵盤楽器奏者、各種コンサートの伴奏者として活動を再開。2001年3月よりロームミュージックファンデーションより奨学金を受け、再び渡伊、ローマで研鑚を積んだ。その間ローマ歌劇場や、スペイン・パルマ歌劇場(マジョルカ)で音楽スタッフとして公演に参加。02・05・08年に開催された「静岡国際オペラコンクール」で公式伴奏者を務めた。
現在はオペラでの公演スタッフ、オーケストラ鍵盤楽器奏者、講習会でのピアニスト・通訳、リサイタルでの共演ピアニストとして幅広く活動。また、来日声楽家リサイタルにおいてそのサポートでアーティストからも高い評価を得ており、市原多朗、ジョセフ・カレヤ、エレナ・モシュク、エヴァ・メイ、セルソ・アルベロ、ノルマ・ファンティーニ、フランチェスコ・メーリ、エレーナ・オブラスツォワ、ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート、アンドレア・ロスト、ミケーレ・ペルトゥージ、ルーチョ・ガッロ、シー・イージェ、アントニーノ・シラグーザ、ディミトラ・テオドッシュウ、デジレ・ランカトーレ、パオロ・ファナーレ、サイミール・ピルグ、ドミトリ・コルチャック等、国内外のアーティストの共演ピアニストとしても活躍の場を広げている。
06年スペイン音楽を中心としたライヴ収録CD「ラテンの大地から」をリリース。藤原歌劇団団員。昭和音楽大学・大学院講師。名古屋芸術大学特別客員教授。
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