ナタナエル・グーアン Nathanaël Gouin(ピアノ)
《若きヴィルトゥオーゾの輝き》
▶幻想曲 ハ短調 K475
Fantasie in c K475
▶ピアノ・ソナタ ハ短調 K457
Klaviersonate in c K457
▶きらきら星変奏曲 ハ長調 K265
Zwölf Variationen in C über “Ah, vous dirai-je Maman” K265
▶ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K333
Klaviersonate in B K333
※出演者の希望により上記の通りプログラムの順番が変更となりました。
(チラシは変更前の曲順)
※プログラムの性格上、開演時間に遅れますと休憩までご着席頂けない場合がございますので、ご注意ください。
大好きな日本で、W.A.モーツァルトの音楽に深く浸る素晴らしい機会を与えてくださった日本モーツァルト協会の皆様に感謝いたします。
モーツァルトは私が子供の頃からこんにちに至るまで大好きな作曲家の一人です。オペラにおいても、またマリア・ジョアン・ピリスの下でじっくり取り組んだピアノ作品においても、モーツァルトは常に存在感を放っています。
初めてモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏したのは17歳の時でした。巨匠ジョルジュ・プレートルが指揮するユース・オーケストラとの共演でしたが、今でもその時のことは鮮明に憶えており、信じられないような体験でした。
今回演奏します『きらきら星変奏曲』は、私が初めて家族に録音してもらった曲で6歳でした。この曲は子供の頃の無邪気さを最もよく表している曲だと思います。
今回のプログラムを考えるにあたり、モーツァルトの音楽を通して私のこれまでの軌跡をたどる必要がありました。そのため、10代の頃によく弾いたソナタK333を取り入れることは必然となりました。
このプログラムは二つの大きな柱に基づいています。一つは非常に劇的なハ短調で、モーツァルトが⺟の死に捧げた協奏交響曲の緩徐楽章にも使われています。ドラマチックな幻想曲K475とソナタK457にも、この調性は使われています。
もう一つの柱は、私たちがよく知っているモーツァルトです。晴れやかで日差しを感じる健康的で明るい変ロ⻑調のソナタK333は、協奏曲と交響曲の精髄を極めるピアノ作品です。
このプログラムを演奏させていただけることを大変嬉しく思っておりますし、皆様にもお楽しみいただければ幸いです。
ナタナエル・グーアン
もっとも期待を集めるピアニストの一人であり、ソリストおよび室内楽奏者として、ヨーロッパ、アジア、アメリカの各地で演奏活動を行っている。
ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、スウェーデン国際デュオ・コンクール優勝、リヨン国際室内楽コンクール入賞。これまでに、フィルハーモニー・ド・パリ、シテ・ド・ラ・ムジーク、ラ・セーヌ・ミュージカル、サル・ラモー、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ブリュッセル・フラジー、モントリオールのサル・ブルジー等のコンサートホールで演奏している。また、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ランス音楽祭、ジャコバン国際ピアノ音楽祭、ラジオ・フランス・モンペリエ音楽祭をはじめとする音楽祭のほか、ラ・フォル・ジュルネではナント、東京、ワルシャワ、エカテリンブルグに登場する。
幅広いレパートリーを持ち、リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、レ・シエクル、シンフォニア・ヴァルソヴィア、フランス放送合唱団、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演している。また室内楽でも、オーギュスタン・デュメイ、ジャン=クロード・ペヌティエ、ジョゼ・ヴァン・ダム、ジェローム・ペルノー等と共演を重ねている。ヴァイオリニストのギヨーム・シレムとはデュオで演奏活動も行っており、アパルテからラヴェルとシューベルトの録音をリリース。また、ギョーム・シルム & ヤン・ルヴィノワとのトリオでは、ミラーレからのベートーヴェンとコルンゴルトの録音が好評を得る。
2016年、アルファよりリリースした「ラロ:ピアノ協奏曲」(ジャン=ジャック・カントロフ指揮リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団)の録音が、各誌で高評を博す。2017年、ミラーレからソロ・アルバム『リスト:死のチャールダーシュ、他』をリリース。ディアパソン誌では「演奏の完璧さと、いかにこのプログラミングがふさわしいかを証明したアルバム」と称されたほか、クラシカ誌では「恐ろしさとはほど遠く、この悲哀に満ちたアルバムは彼の輝ける才能をさらけ出した」と絶賛され、ショック賞を受賞した。2020年、ミラーレからのセカンド・ソロ・アルバム『無言歌~ピアノ作品集』がディアパソン・ドール賞を受賞し、ル・モンド紙で「堂々たる音楽家としての地位を確立した」、「紛うことなき大成功」と絶賛された。
フランス生まれ。3歳からピアノとヴァイオリンを始める。トゥールーズ音楽院、パリ国立高等音楽院、ジュリアード音楽院、フライブルク音楽大学、ミュンヘン音楽大学で学び、ヴィルクローズ音楽アカデミーでも研鑽を積んだ。またワーテルローのエリザベート王妃音楽チャペルでも学び、マリア・ジョアン・ピリスによる若手音楽家育成プロジェクト〈パルティトゥーラ・プロジェクト〉に参加し、日本、スペイン、ドイツをはじめ各国で多数のアーティストと共演し話題を呼んだ。このほか、ジャン=クロード・ペヌティエ、ルイ・ロルティ、アヴェディス・クユンチアン、デニス・パスカル、レナ・シェレシェフスカヤ、ミシェル・ダルベルト、ドミトリー・バシキーロフに薫陶を受ける。
シンガー・ポリニャック財団のアーティスト・イン・レジデンスを務める。
©Nikolaj Lund
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
パシフィック・コンサート・マネジメント 03-3552-3831
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日)
ビゼー:オペラ《真珠とり》よりナディールのロマンス
「耳に残るは君の歌声」(グーアン編曲)
(arrangiert von Nathanaël Gouin)
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