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2024年第655回例会(2024/1/9)

演奏会概要

  • 時 間

    2024年01月09日(火) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券・当日券:全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※前売券:販売終了
    ※当日券:17時45分から販売(学生券あり)

♠大西宇宙 Takaoki Onishi(バリトン)
♥中江早希 Saki Nakae(ソプラノ)
    村上寿昭 Toshiaki Murakami(ピアノ)

 

PROGRAMM

《ジングシュピールの世界》

《フィガロの結婚》K492より
・二重唱 5…10… ♥♠

《オルムスの王アクスール》より(A.サリエリ)
・卑しく哀れな異邦人 ♠
・臆病者の偶像よ ♠

カンタータ「オフェーリアの健康回復によせて」K477a ♥
(ダ・ポンテ、サリエリ、モーツァルト、コルネッティの共作)

《ドン・ジョヴァンニ》より(G.ガッツァニーガ)
・二重唱 イタリアやドイツでは ♥♠

《ドン・ジョヴァンニ》K527より
・カタログの歌 ♠
・あの恩知らずは私を裏切って ♥

《劇場支配人》K486より
・別離の時に鐘は鳴り ♥

《バスティアンとバスティエンヌ》K50より
・二重唱 私が与えた忠告を ♥♠

《魔笛》K620より
・俺は鳥刺し ♠

《ツァイーデ》K344より
・虎よ、そのまがった爪で捕らえた獲物を早く殺せ ♥
・大胆に試せ幸運を、諦めず勇気を出せ ♠

《後宮からの誘拐》K384より
・あぁ私は恋し、本当に幸せでした ♥

《魔笛》K620より
・パパゲーナ!パパゲーナ!~二重唱 パパパ ♥♠

出演者からのメッセージ

 光栄なことに、日本モーツァルト協会の例会に出演させていただくのは早くも2回目となりました。
 前回はオール・モーツァルト・プログラムという縛りをある意味で逆手に取り、父親のレオポルト、そして息子のフランツ・クサヴァーの作品を取り入れ、モーツァルトはモーツァルトでも、その家族ーという唯一無二のプログラムを構成したわけですが、今度はまた視点を新たにし、同時代に生きた、それもあのアマデウスという映画で悪役的スポットライトを浴びることになった、アントニオ・サリエリの作品と、モーツァルトのドン・ジョヴァンニと同名、しかも同じ年に初演されたガッツァニーガのドン・ジョヴァンニというなんともユニークな組み合わせとなりました。
 このように同時代の作曲家たちを取り上げることは、モーツァルトの時代にどんな音楽が演奏されていたかを知る興味深いリサーチになると共に、もともとモーツァルトを愛してやまない我々が、モーツァルトの作品が同じ血を引くはずの家族、あるいは同じ時代に生きた音楽家で、むしろ当時、世間的にはより尊敬されていたり評判が良かった作品を取り上げ、モーツァルトの偉大さを再確認する試みでもあるのです。また、サリエリのオペラはダ・ポンテが台本を書いたもので、よりモーツァルトとの関わりを感じさせます。 今回の後半プログラムはジングシュピールを取り上げています。モーツァルトは多くの言語に精通しておりましたが、より広く大衆に音楽を届けようとしたモーツァルト自身の母国語による歌は、よりダイレクトに人の心に届くのではないでしょうか。
 今回も共演者に、ソプラノの中江早希さんと、指揮者でピアニストの村上寿昭さんを迎えることが出来ました。モーツァルト愛に溢れるお二人は、プログラミングの段階からも素晴らしいアイディアを出して頂き、当日も素晴らしい音楽で皆さまを魅了してくれることと思います。このような共演者に恵まれる幸運を噛みしめながら、モーツァルトの魅力をお届けできたらと思います。

大西宇宙

大西宇宙(バリトン)

 武蔵野音楽大学及び大学院、ジュリアード音楽院卒業。シカゴ・リリック・オペラで研鑽し、世界初演オペラ《Bel Canto》にてデビュー。レパートリーは幅広く、《メサイア》、《マタイ受難曲》、モーツァルト《レクイエム》、オルフ《カルミナ・ブラーナ》、ヴォーン・ウィリアムズ《海の交響曲》、ツェムリンスキー《抒情交響曲》、マーラー《大地の歌》、《亡き子を偲ぶ歌》、ブリテン《戦争交響曲》、シュニーダー《聖ヨハネの黙示録》等。カーネギーホールにて《カルミナ・ブラーナ》、シベリウス《クレルヴォ》、《ドイツ・レクイエム》のソリストを務めた。2019年にセイジ・オザワ松本フェスティバルにてルイージ指揮《エフゲニー・オネーギン》の題名役で日本オペラ・デビュー以来、国内外の歌劇場で活躍。昨今では兵庫県立芸術文化センター佐渡裕プロデュース《ドン・ジョヴァンニ》題名役では絶賛された。2023/24シーズンは全国共同制作オペラ《こうもり》、BCJ《魔笛》、新国立劇場《コジ・ファン・トゥッテ》等に出演予定。CDは「詩人の恋」(ピアノ:小林道夫)をBRAVO RECORDS(販売元キングインターナショナル)よりリリース。五島記念文化賞オペラ新人賞、日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。

©Marco Borggreve

中江早希(ソプラノ)

 北海道出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース声楽専攻卒業。東京藝術大学修士課程音楽研究科声楽専攻独唱科、同大学院博士後期課程を修了。在学時ハンス・アイスラーの歌曲を研究し大学院アカンサス賞受賞。三菱地所賞受賞。第 14 回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門第2位。第 78 回日本音楽コンクールオペラ部門にて入選。第 12 回 中田喜直記念コンクールにて大賞を受賞。第25回ハイメス音楽コンクールにて声楽部門第1位。第3回ジュリアード音楽院コンクール第 1 位。旭川市新人音楽賞、第27回 道銀芸術文化奨励賞受賞。また、モーツァルトのコンサートアリアを歌った鈴木秀美指揮オーケストラリベラ・クラシカの自身初のライブ録音のCDが特選盤に選出されている。国内外数々のオーケストラや指揮者と共演。レパートリーは宗教音楽から現代曲まで幅広く、オペラには「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナ役、「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ役、「魔笛」夜の女王役、「ラ・ボエーム」ムゼッタ役、「リゴレット」ジルダ役、「カルメン」ミカエラ役に等で出演。ドラマやゲーム音楽など多くのメディア作品にも携わる。洗足学園音楽大学非常勤講師。

©Ayane Shindo

村上寿昭(ピアノ)

 桐朋学園大学にて指揮を小澤征爾、黒岩英臣、秋山和慶の各氏に師事。ウィーン国立歌劇場で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。ベルリン国立芸術大学でマティアス・フスマンに師事。ウィーン国立音楽大学でレオポルト・ハーガー、湯浅勇治に師事。 2000年タングルウッド音楽祭にフェローとして参加し、小澤征爾、ロバート・スパーノ、アンドレ・プレヴィンの各氏に師事。
2002年小澤征爾音楽塾にて《ドン・ジョヴァンニ》でデビュー。欧州ではベルリン響、リトアニア国立管などを指揮している。リンツ州立歌劇場及びハノーファー州立歌劇場にて、常任指揮者として数多くのオペラ、バレエを指揮。 2016年小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIVにて《こうもり》を指揮。 近年は教育活動にも力を入れ、音楽大学オーケストラなどの指導も活発に行う他、室内楽、歌曲の伴奏など、ピアニストとしても活動している。東京藝術大学講師、桐朋学園大学音楽学部講師。

©Namiko Kitaura

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650(10月9日発売)
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(10月10日発売)

※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

アンコール

《ドン・ジョヴァンニ》K527より
・二重唱 お手をどうぞ ♥♠

注意事項

※ マスクの着用は個人のご判断に委ねます。
※ フラボー等の声援をされる際は、マスクの着用をお願いいたします。
※ 感染予防のため、手洗いや指先のアルコール消毒にご協力ください。

※ やむを得ない事情により出演者・プログラムを変更する場合がございます。ご了承ください。
※ 10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りいたします。