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2024年第664回例会(2024/12/9)

演奏会概要

  • 時 間

    2024年12月09日(月) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    前売券:全自由席 5,000円
    (学生2,000円)
    ※販売中

サラ・トラウベル Sarah Traubel(ソプラノ)
浅野菜生子 Naoko Asano (ピアノ)

PROGRAMM

《美しきヒロインたち》

▶楽しい安らぎが K152
 Ridente la calma K152

▶すみれ K476
 Das Veilchen K476

▶ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K520
 Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte K520

▶クローエに K524
 An Chloe K524

▶魔法使い K472
 Der Zauberer K472

▶《魔笛》K620より “愛の喜びは露と消え”
 aus《Die Zauberflöte》K620 „Ach,ich fühls“

▶夕べの想い K523
 Abendempfindung K523

▶別れの歌 K519
 Das Lied der Trennung K519

▶《ポントの王ミトリダーテ》K87より “私の胸を締め付ける”
 aus《Mitridate, re di Ponto》K87 „Nel grave tormento“

▶《イドメネオ》K366より “心の中に感じる”
 aus《Idomeneo》K366 „Tutte nel cor vi sento”

▶《コジ・ファン・トゥッテ》K588より “岩のように動かず”
 aus《Così fan tutte》K588 „Come scoglio”

▶《ドン・ジョヴァンニ》K527より “酷いですって!~仰らないで、愛しい人よ”
 aus《Don Giovanni》K527 „Crudele? … Non mi dir”

▶《フィガロの結婚》K492より “スザンナは来ないかしら~楽しい思い出はどこへ”
 aus《Le Nozze di Figaro》K492 „E Susanna non vien … Dove sono”

▶《ドン・ジョヴァンニ》K527より “今こそおわかりでしょう”
 aus《Don Giovanni》K527 „Or sai chi l’onore”

サラ・トラウベル(ソプラノ)

 「見事だ」(コンチェルティ誌)、「魅惑的な存在感」(オペラワールド)、「息をのむ高音域」(アーベントツァイトゥング紙)、「驚異的技巧」(コンチェルティ誌)など国際的なメディアから高い評価を受け、最も魅力的な歌手の一人としてヨーロッパで頭角をあらわしている。

 2023/24シーズンはライプツィヒ歌劇場において《椿姫》のヴィオレッタを、《リゴレット》のジルダを、《ワルキューレ》のヘルムヴィーゲを歌う。2022/23シーズンはロルツィングの《ウンディーネ》でタイトルロールを歌ったほか、ウェーバーの《魔弾の射手》でアガーテを歌い大成功を収めた。ローレンス・フォスター指揮ポーランド放送響のR.シュトラウス《ばらの騎士》ではゾフィーを歌った(ソフィー・コッシュがオクタヴィアン)。ヘッセン州立劇場ではヴィトマンのオペラ《バビロン》でイナンナ役を歌っている。メキシコのレオンではモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》のドンナ・アンナ役を演じた。2022年のボーヌ国際音楽祭ではジェレミー・ロレールの指揮でロッシーニ《タンクレーディ》のアメナイーデ役を歌い、ガラ・コンサートではもはや伝説的なカウンターテノールのアンドレアス・ショルと共演した。スイスのキュリーで開催されるラヴォー・クラシック音楽祭にはピアニストのヘルムート・ドイチュと出演を果たした。

 コンサート活動も活発で、2023/24シーズンはR.シュトラウス《最後の4つの歌》、マーラー《リュッケルト歌曲集》、ショスタコーヴィチの交響曲第14番に出演。ワーグナー《ヴェーゼンドンク歌曲集》はクラウス・ペーター・フロール指揮プラハ交響楽団と、スコット・ユー指揮メキシコシティ・フィルと共演した。またバイロイトのヴァーンフリート館から招待をうけ、上記演目でコンサートを行った。

 2021/22シーズンはベルリンのフィルハーモニーにて、ローレンス・フォスター指揮ポーランド放送響との共演でベートーヴェンの《第九》を歌い、アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルおよびオルケスタ・シンフォニカ・デ・グアナファトとの共演でR.シュトラウス《4つの最後の歌》を歌っている。

 2020年はボーヌ国際音楽祭、エルサレム音楽祭、ブレーメン音楽祭で「夜の女王」(モーツァルト《魔笛》)を歌い、この役に別れを告げた。ダルムシュタットではモーツァルト《イドメネオ》でイリアを歌った。イングリッシュ・コンサートとはモーツァルトとハイドンのコンサートアリアで共演し、非常に高い評価を得た。この年は《フィガロの結婚》の新プロダクションで伯爵夫人を歌ったほか、マーラーの交響曲第4番にも出演し絶賛された。カウンターテノールのアンドレアス・ショルとともにローマ法王ヨハネ・パウロ2世の生誕100年を記念したコンサートでペルゴレージ《スターバト・マーテル》も歌っている。

 これまでに共演した指揮者にはダニエレ・ガッティ、ジャンパオロ・ビサンティ、インゴ・メッツマッハー、アダム・フィッシャーなどが挙げられる。チューリッヒ歌劇場のヤング・シンガーズ・プログラムのメンバーとしても活躍し、夜の女王(モーツァルト《魔笛》)、タイターニア(ブリテン《真夏の夜の夢》)、ロジーナ(モーツァルト《偽りのばか娘》)、アモール(ハイドン《哲学者の魂》)、天使(プフィッツナー《パレストリーナ》)などの役を歌った。ザルツブルクのモーツァルテウムではグルック《オルフェオとエウリディーチェ》のアモールを歌い成功を収めた。

 またハリー・クプファー、ヤン・エスリンガー、ジョアン・アントン・レチ、パコ・アソリン、ニーナ・ルシ、イェンス=ダニエル・ヘルツォークなどの著名な演出家たちと仕事を共にしている。ソニー・クラシカルからリリースされたデビューCD『ヨーゼファのためのアリア』はモーツァルトをはじめとした様々な作曲家によるコロラトゥーラ・アリア集で、グラモフォン誌で星4つ(色彩溢れたデビュー作。素晴らしい)を得るなど世界的に高く評価された。2022年にリリースされたヘルムート・ドイチュとの録音『私の歌に』(アパルテ)はリスト、マーラー、シュトラウス、コルンゴルトが収められており、オーパス・クラシック賞「年間女性歌手賞」および「年間ソロ・ヴォーカル賞」にノミネートされた。バッハのアリアとシェーンベルク、ベルクの作品を集めた最新のアルバム『深き淵から』は2023年3月に同じくアパルテよりリリースされた。

 サラ・トラウベルはメトロポリタン歌劇場で活躍した伝説の歌手ヘレン・トローベルおよび指揮者ギュンター・ヴァントの孫であり、17歳のときに故郷ドイツのマンハイムで歌手としてのキャリアをスタートさせた。ベルリン芸術大学で学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院を優秀な成績で卒業。さらにニューヨークのマンハッタン音楽院で修士号を取得した。ザルツブルクではバーバラ・ボニーに師事したほか、フランシスコ・アライサ、ジュリー・カウフマン、アンゲリカ・キルヒシュラーガーにも学び、さらなる成長を遂げた。今もダニエレ・ボルストのもとで学んでいる。

©Harald Hoffmann

浅野菜生子(ピアノ)

 桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒。同大学声楽科伴奏研究員修了。これまでにピアノを金澤希伊子、須貝久子、クリフォード・ベンソン、室内楽を練木繁夫、磯恒夫、クリスチャン・イヴァルディ、ジェレミー・メニューイン、デニス・ヴェベール、伴奏法を星野明子、アーウィン・ゲージの各氏に師事。声楽・器楽伴奏・オーケストラ鍵盤楽器奏者として活動を開始し、古典から現代曲、管弦楽作品からバレエ音楽まで数多くの鍵盤楽器を担当。1996年に野村国際文化財団の奨学金を受けミラノへ渡り、コレペティトゥールとしての技術をカルロ・カメリーニ氏に師事。
 98年9月に帰国し、藤原歌劇団・新国立歌劇場ピアニスト、東京フィルハーモニー交響楽団鍵盤楽器奏者、各種コンサートの伴奏者として活動を再開。2001年3月よりロームミュージックファンデーションより奨学金を受け、再び渡伊、ローマで研鑚を積んだ。その間ローマ歌劇場や、スペイン・パルマ歌劇場(マジョルカ)で音楽スタッフとして公演に参加。02・05・08年に開催された「静岡国際オペラコンクール」で公式伴奏者を務めた。
 現在はオペラでの公演スタッフ、オーケストラ鍵盤楽器奏者、講習会でのピアニスト・通訳、リサイタルでの共演ピアニストとして幅広く活動。また、来日声楽家リサイタルにおいてそのサポートでアーティストからも高い評価を得ており、市原多朗、ジョセフ・カレヤ、エレナ・モシュク、エヴァ・メイ、セルソ・アルベロ、ノルマ・ファンティーニ、フランチェスコ・メーリ、エレーナ・オブラスツォワ、ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート、アンドレア・ロスト、ミケーレ・ペルトゥージ、ルーチョ・ガッロ、シー・イージェ、アントニーノ・シラグーザ、ディミトラ・テオドッシュウ、デジレ・ランカトーレ、パオロ・ファナーレ、サイミール・ピルグ、ドミトリ・コルチャック等、国内外のアーティストの共演ピアニストとしても活躍の場を広げている。
 06年スペイン音楽を中心としたライヴ収録CD「ラテンの大地から」をリリース。藤原歌劇団団員。昭和音楽大学・大学院講師。名古屋芸術大学特別客員教授。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日)
※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

注意事項

※ やむを得ない事情により出演者・プログラムを変更する場合がございます。ご了承ください。
※ 10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りいたします。