日本モーツァルト協会 JAPAN MOZART SOSIETY since 1955

twitter
MENU

2024年第664回例会(2024/12/9)

演奏会概要

  • 時 間

    2024年12月09日(月) 18:15開場/18:45開演
  • 会 場

    東京文化会館小ホール
  • 例会チケット

    【出演者変更】

サラ・トラウベル Sarah Traubel(ソプラノ)※
浅野菜生子 Naoko Asano (ピアノ)

【出演者変更】

サラ・トラウベル 来日中止のお知らせ

 当初出演を予定しておりましたサラ・トラウベル(ソプラノ)は、呼吸器系のウィルス感染症に罹患し、医師から演奏活動を禁じられたため、急遽来日できなくなりました。

 トラウベルの演奏を楽しみにしてくださった皆様には誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

 尚、本公演は出演者・プログラムを変更して開催いたします。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
 https://www.mozart.or.jp/concert/2427/

 東京文化会館チケットサービスで本公演のチケットを購入された一般のお客様には、チケットの払い戻しを承ります。

特定非営利活動法人 日本モーツァルト協会

2024年12月4日掲載

チケットの払い戻しについて

【東京文化会館チケットサービスでチケットを購入された皆様へ】

 サラ・トラウベルの来日中止により、本公演のチケット(臨時会員券)を購入された一般のお客様には払い戻しを承ります。

(払い戻しをせずお手元のチケットで出演者変更後の公演をお聴きいただくことも可能です)

 つきましては、12月27日(金)までに以下のものを当協会まで郵便でお送りください。

・チケット
・お客様の氏名・連絡先(住所・携帯電話の番号など)を明記したメモ
・振込先〔銀行名・支店名・口座番号・口座名義(カタカナ)〕を明記したメモ

※チケットをお送りいただいた際の郵送料として110円を加えた金額を払い戻しいたします。
※現金での払い戻しは受け付けておりません。

〈送付先〉
〒150-0011 東京都渋谷区東1-4-1尚豊ビル307
日本モーツァルト協会

(*会員の方は振込先のメモ等を協会事務局に郵送する必要はありません。下記「会員の皆様へ」をご覧ください)

 皆様にご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。

特定非営利活動法人 日本モーツァルト協会

2024年12月4日掲載

会員の皆様へ

 上記の「チケットの払い戻しについて」は、東京文化会館チケットサービスで非会員のチケット(臨時会員券)を購入されたお客様への告知です。誤って振込先のメモ等を協会事務局にお送りにならないようお願いいたします。

 本例会は出演者・プログラムを変更して開催いたします。詳細は以下のリンクをご覧ください。
 https://www.mozart.or.jp/concert/2427/

特定非営利活動法人 日本モーツァルト協会

2024年12月4日掲載

サラ・トラウベルからのメッセージ

親愛なる皆様

 日本でのコンサートをキャンセルせざるを得ず、とてもつらい思いでいっぱいです。ずっと長いあいだ楽しみにしていたツアーなのですが、呼吸器と声帯をやっかいな感染症に冒されてしまい、医師からの緊急の指示によりキャンセルしなければなりません。どれほど私が残念で、どれほど落胆しているか、言葉で言い表すことはできません。どうかお許し頂けますと幸いです。可能な限り早く、皆様のために歌うことが出来るよう願っています。心からの思いを込めて。

サラ・トラウベル

PROGRAMM

《美しきヒロインたち》

▶楽しい安らぎが K152
 Ridente la calma K152

▶すみれ K476
 Das Veilchen K476

▶ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K520
 Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte K520

▶クローエに K524
 An Chloe K524

▶魔法使い K472
 Der Zauberer K472

▶《魔笛》K620より “愛の喜びは露と消え”
 aus《Die Zauberflöte》K620 „Ach,ich fühls“

▶夕べの想い K523
 Abendempfindung K523

▶別れの歌 K519
 Das Lied der Trennung K519

▶《ポントの王ミトリダーテ》K87より “私の胸を締め付ける”
 aus《Mitridate, re di Ponto》K87 „Nel grave tormento“

▶《イドメネオ》K366より “心の中に感じる”
 aus《Idomeneo》K366 „Tutte nel cor vi sento”

▶《コジ・ファン・トゥッテ》K588より “岩のように動かず”
 aus《Così fan tutte》K588 „Come scoglio”

▶《ドン・ジョヴァンニ》K527より “酷いですって!~仰らないで、愛しい人よ”
 aus《Don Giovanni》K527 „Crudele? … Non mi dir”

▶《フィガロの結婚》K492より “スザンナは来ないかしら~楽しい思い出はどこへ”
 aus《Le Nozze di Figaro》K492 „E Susanna non vien … Dove sono”

▶《ドン・ジョヴァンニ》K527より “今こそおわかりでしょう”
 aus《Don Giovanni》K527 „Or sai chi l’onore”

出演者からのメッセージ

日本モーツァルト協会の皆様へ

 日本で歌うことは長年の夢でした。日本ほどたくさんのクラシック音楽愛好家がいて、深い関心を持つ国は世界中でもほとんどありません。そのような聴衆の皆様の前で歌えることは大変な名誉だと感じていますし、いまからとても楽しみにしています。

 バッハと同じでモーツァルトの書いた音符は一つ一つすべてが美しく、完璧です。私にとって特別な意味のある、ずっと心に留まっている歌曲やアリアはいくつもあります。《夕べの想い》に込められた感情には驚かされます。メランコリックな激しさがあって、まさに夕方のひとときを過ごしているような、そして過ぎ去った人生について思い返すような感覚が完璧に表現されていると感じます。オペラ・アリアではドンナ・アンナと伯爵夫人も私にとって大きな意味があります。狂騒的かつコミカルな《フィガロの結婚》の中心にはたった一度だけ、とてつもなく真剣で悲しい感情が表れる瞬間があります。伯爵夫人の「楽しい思い出はどこへ」です。この曲に心を動かされない人などきっといないでしょう。

 モーツァルトは、12歳の時にオペラ歌手になろうと決意をしたときからずっと私とともにあります。そして自分が舞台から去るその日まで、私の一部でありつづけて欲しいと心から願っています。歌手として、自分の声を良い状態で保つこと、そしてこの先どのようなレパートリーが待ち受けていようとも、モーツァルトを歌うテクニックを常に維持することが何より重要だと考えています。モーツァルトはいわば究極のベンチマークです。モーツァルトを歌うと、テクニックの欠点はどうやっても隠すことができません。またピアノやその他の楽器を含め、書いた音符全てに人間の声を意識していた作曲家はモーツァルト以外ほとんどいません。モーツァルトの音楽は、これまで書かれた音楽のなかで最も人間味にあふれています。

 モーツァルトは私の憶えた最初の音楽です。このプログラムにある何曲かは10代前半のころに初めて勉強しました。オペラにおける初めての大きな瞬間も、やはりモーツァルトでした。チューリッヒで、《後宮からの誘拐》のコンスタンツェ役でした。

 歌は私自身です。私の子どもたちの幸せ、そして聴衆の皆様と音楽を共有できること、これこそが私の人生でなにより大切にしたいことです。

 日本の聴衆の皆様にお会いし、ピアニストの浅野菜生子さんとともに聴衆の皆様と音楽をわかちあえることを心待ちにしています。

サラ・トラウベル

サラ・トラウベル(ソプラノ)

 「見事だ」(コンチェルティ誌)、「魅惑的な存在感」(オペラワールド)、「息をのむ高音域」(アーベントツァイトゥング紙)、「驚異的技巧」(コンチェルティ誌)など国際的なメディアから高い評価を受け、最も魅力的な歌手の一人としてヨーロッパで頭角をあらわしている。

 2023/24シーズンはライプツィヒ歌劇場において《椿姫》のヴィオレッタを、《リゴレット》のジルダを、《ワルキューレ》のヘルムヴィーゲを歌う。2022/23シーズンはロルツィングの《ウンディーネ》でタイトルロールを歌ったほか、ウェーバーの《魔弾の射手》でアガーテを歌い大成功を収めた。ローレンス・フォスター指揮ポーランド放送響のR.シュトラウス《ばらの騎士》ではゾフィーを歌った(ソフィー・コッシュがオクタヴィアン)。ヘッセン州立劇場ではヴィトマンのオペラ《バビロン》でイナンナ役を歌っている。メキシコのレオンではモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》のドンナ・アンナ役を演じた。2022年のボーヌ国際音楽祭ではジェレミー・ロレールの指揮でロッシーニ《タンクレーディ》のアメナイーデ役を歌い、ガラ・コンサートではもはや伝説的なカウンターテノールのアンドレアス・ショルと共演した。スイスのキュリーで開催されるラヴォー・クラシック音楽祭にはピアニストのヘルムート・ドイチュと出演を果たした。

 コンサート活動も活発で、2023/24シーズンはR.シュトラウス《最後の4つの歌》、マーラー《リュッケルト歌曲集》、ショスタコーヴィチの交響曲第14番に出演。ワーグナー《ヴェーゼンドンク歌曲集》はクラウス・ペーター・フロール指揮プラハ交響楽団と、スコット・ユー指揮メキシコシティ・フィルと共演した。またバイロイトのヴァーンフリート館から招待をうけ、上記演目でコンサートを行った。

 2021/22シーズンはベルリンのフィルハーモニーにて、ローレンス・フォスター指揮ポーランド放送響との共演でベートーヴェンの《第九》を歌い、アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルおよびオルケスタ・シンフォニカ・デ・グアナファトとの共演でR.シュトラウス《4つの最後の歌》を歌っている。

 2020年はボーヌ国際音楽祭、エルサレム音楽祭、ブレーメン音楽祭で「夜の女王」(モーツァルト《魔笛》)を歌い、この役に別れを告げた。ダルムシュタットではモーツァルト《イドメネオ》でイリアを歌った。イングリッシュ・コンサートとはモーツァルトとハイドンのコンサートアリアで共演し、非常に高い評価を得た。この年は《フィガロの結婚》の新プロダクションで伯爵夫人を歌ったほか、マーラーの交響曲第4番にも出演し絶賛された。カウンターテノールのアンドレアス・ショルとともにローマ法王ヨハネ・パウロ2世の生誕100年を記念したコンサートでペルゴレージ《スターバト・マーテル》も歌っている。

 これまでに共演した指揮者にはダニエレ・ガッティ、ジャンパオロ・ビサンティ、インゴ・メッツマッハー、アダム・フィッシャーなどが挙げられる。チューリッヒ歌劇場のヤング・シンガーズ・プログラムのメンバーとしても活躍し、夜の女王(モーツァルト《魔笛》)、タイターニア(ブリテン《真夏の夜の夢》)、ロジーナ(モーツァルト《偽りのばか娘》)、アモール(ハイドン《哲学者の魂》)、天使(プフィッツナー《パレストリーナ》)などの役を歌った。ザルツブルクのモーツァルテウムではグルック《オルフェオとエウリディーチェ》のアモールを歌い成功を収めた。

 またハリー・クプファー、ヤン・エスリンガー、ジョアン・アントン・レチ、パコ・アソリン、ニーナ・ルシ、イェンス=ダニエル・ヘルツォークなどの著名な演出家たちと仕事を共にしている。ソニー・クラシカルからリリースされたデビューCD『ヨーゼファのためのアリア』はモーツァルトをはじめとした様々な作曲家によるコロラトゥーラ・アリア集で、グラモフォン誌で星4つ(色彩溢れたデビュー作。素晴らしい)を得るなど世界的に高く評価された。2022年にリリースされたヘルムート・ドイチュとの録音『私の歌に』(アパルテ)はリスト、マーラー、シュトラウス、コルンゴルトが収められており、オーパス・クラシック賞「年間女性歌手賞」および「年間ソロ・ヴォーカル賞」にノミネートされた。バッハのアリアとシェーンベルク、ベルクの作品を集めた最新のアルバム『深き淵から』は2023年3月に同じくアパルテよりリリースされた。

 サラ・トラウベルはメトロポリタン歌劇場で活躍した伝説の歌手ヘレン・トローベルおよび指揮者ギュンター・ヴァントの孫であり、17歳のときに故郷ドイツのマンハイムで歌手としてのキャリアをスタートさせた。ベルリン芸術大学で学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院を優秀な成績で卒業。さらにニューヨークのマンハッタン音楽院で修士号を取得した。ザルツブルクではバーバラ・ボニーに師事したほか、フランシスコ・アライサ、ジュリー・カウフマン、アンゲリカ・キルヒシュラーガーにも学び、さらなる成長を遂げた。今もダニエレ・ボルストのもとで学んでいる。

©Harald Hoffmann

浅野菜生子(ピアノ)

 桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒。同大学声楽科伴奏研究員修了。これまでにピアノを金澤希伊子、須貝久子、クリフォード・ベンソン、室内楽を練木繁夫、磯恒夫、クリスチャン・イヴァルディ、ジェレミー・メニューイン、デニス・ヴェベール、伴奏法を星野明子、アーウィン・ゲージの各氏に師事。声楽・器楽伴奏・オーケストラ鍵盤楽器奏者として活動を開始し、古典から現代曲、管弦楽作品からバレエ音楽まで数多くの鍵盤楽器を担当。1996年に野村国際文化財団の奨学金を受けミラノへ渡り、コレペティトゥールとしての技術をカルロ・カメリーニ氏に師事。
 98年9月に帰国し、藤原歌劇団・新国立歌劇場ピアニスト、東京フィルハーモニー交響楽団鍵盤楽器奏者、各種コンサートの伴奏者として活動を再開。2001年3月よりロームミュージックファンデーションより奨学金を受け、再び渡伊、ローマで研鑚を積んだ。その間ローマ歌劇場や、スペイン・パルマ歌劇場(マジョルカ)で音楽スタッフとして公演に参加。02・05・08年に開催された「静岡国際オペラコンクール」で公式伴奏者を務めた。
 現在はオペラでの公演スタッフ、オーケストラ鍵盤楽器奏者、講習会でのピアニスト・通訳、リサイタルでの共演ピアニストとして幅広く活動。また、来日声楽家リサイタルにおいてそのサポートでアーティストからも高い評価を得ており、市原多朗、ジョセフ・カレヤ、エレナ・モシュク、エヴァ・メイ、セルソ・アルベロ、ノルマ・ファンティーニ、フランチェスコ・メーリ、エレーナ・オブラスツォワ、ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート、アンドレア・ロスト、ミケーレ・ペルトゥージ、ルーチョ・ガッロ、シー・イージェ、アントニーノ・シラグーザ、ディミトラ・テオドッシュウ、デジレ・ランカトーレ、パオロ・ファナーレ、サイミール・ピルグ、ドミトリ・コルチャック等、国内外のアーティストの共演ピアニストとしても活躍の場を広げている。
 06年スペイン音楽を中心としたライヴ収録CD「ラテンの大地から」をリリース。藤原歌劇団団員。昭和音楽大学・大学院講師。名古屋芸術大学特別客員教授。

チケット取り扱い

東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
日本モーツァルト協会 03-5467-0626(平日)
※学生券は日本モーツァルト協会のみ取り扱い

注意事項

※ やむを得ない事情により出演者・プログラムを変更する場合がございます。ご了承ください。
※ 10歳未満の方の入場はご遠慮ください。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りいたします。