《ファンタジー》
イリーナ・メジューエワ Irina Mejoueva (ピアノ)
ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップ教授に師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝を きっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動を始め、東京文化会館小ホール、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホール、トッパンホール、ハクジュホールなどでリサイタルを開催。 バロック、古典派から近・現代にいたる作品まで幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家ニコライ・メトネルの作品紹介にも力を入 れており、2001年にはメトネル没後50年を記念したシリーズ「忘れられた調べ」(東京、ムジカーサ)でその主要作品を4夜にわたって取り上げ注目を集 めた。2002年、スタインウェイ・ジャパン株式会社によるコンサートツアーを行う。
2003年、サンクトペテルブルク放送交響楽団の日本ツアーにソリス トとして登場したほか、2004年および2006年にはカルテット・イタリアーノと室内楽を共演。2005/06年のシーズンにはザ・シンフォニーホール (大阪)で4回にわたるリサイタル・シリーズを開くなど、精力的な演奏活動を展開している。 これまでにロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、サンクトペテルブルク放送交響楽団、ゴーリキー・フィルハーモニー管弦楽団、ロシア・シンフォニーオーケストラ、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、神奈 川フィルハーモニー管弦楽団、日本(大阪)センチュリー交響楽団、大阪交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、テレマン室内管弦楽団、九州交響楽団、山 形交響楽団、広島交響楽団、高雄市交響楽団(台湾)などと共演。
CD 録音にも積極的で、デンオン(コロムビア)や若林工房などから多数のアルバムをリリース。「ショパン:ノクターン全集」(若林工房)は2010年度レ コードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝く。 2006年度青山音楽賞(京都)受賞。 (海外でのCD評より) 「優れたテクニックと伝統的なロシアの響きを備えたピアニスト・・・簡素でありながらよく歌い、エレガントだ」 ~ハロルド・ショーンバーグ(米)『アメ リカン・レコード・ガイド』 「若くして既に非の打ち所のない技術を持った優れたピアニスト」 ~ブライス・モリソン(英)『インターナショナル・ピアノ・クォータリー』 「優れたテクニックを無駄にすることなく魅力的なピアニッシモを意のままに操るエレガントな奏者」 ~ジョン・ベル・ヤング(米)『アメリカン・レコー ド・ガイド』
この度は日本モーツァルト協会の例会に出演できることをたいへん嬉しく、また名誉に思います。
モーツァルト音楽の素晴らしさは、なんといってもキャラクターの豊かさにあるのではないでしょうか。さまざまな感情を瞬時に映し出すプリズムのような音 楽。天国的な美しさと同時にデモーニッシュな深淵が顔を出す、まさに「ヒューマン」な世界です。そのようなモーツァルト音楽の魅力を皆様に届けられるよ う、精一杯演奏したいと思います。
イリーナ・メジューエワ
ピアノ・ソナタ ハ長調 K330より第2楽章
※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。