現在ヨーロッパで大きな注目を集めるボルトンは主にバロック作品およびモーツァルト、ハイドン等、古典派作品の分野において極めて高い評価を獲得している。
オペラ指揮者として、バイエルン国立歌劇場とは1994年より親密な関係が続いており数々のプロダクションを指揮、その貢献に対し、バイエルン劇場賞を受 賞。また、2005年には同歌劇場の指揮者として初来日を果たしている。客演指揮者としてパリ国立オペラ、英国ロイヤルオペラを始め、ボローニャ、ブ リュッセル、アムステルダム、シドニー、ベルリン、ジュネーヴ等、数々の歌劇場より招かれており、オーケストラ指揮者としてもニューヨーク・リンカーンセ ンター、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロッテルダム・フィル、ウィーン響、フライブルク・バロック・オーケストラ等を含む ヨーロッパの主要オーケストラより招かれ客演している。またザルツブルク音楽祭には毎年出演。
2004年よりザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を務めている。
パリ音楽院において声楽を学ぶ。
ウィリアム・クリスティとエクサンプロヴァンス音楽祭において共演するなど、バロック・オペラのレパートリーでとりわけ名高く、ヨーロッパにおける古楽復 興の立役者たち、たとえばマルク・ミンコフスキやフィリップ・ヘレヴェッヘ、フランス・ブリュッヘン、ポール・マクリーシュ、アラン・カーティス、トン・ コープマン、クリストフ・ルセ、ルネ・ヤーコプス、ファビオ・ビオンディらと共演を重ねる。
近年では、ヨハン・ゼバスティアン・バッハやクリストフ・ヴィリバルト・グルック、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトといった18世紀の音楽だけ でなく、カール・マリア・フォン・ウェーバーのような19世紀ロマン派音楽、クロード・ドビュッシーやベンジャミン・ブリテンのような20世紀の音楽にま でレパートリーを拡げている。大きな舞台でのオペラやコンサートを行い、これまでにロンドンやボローニャ、ボルドーで活動したほか、ザルツブルクやモント ルー、ドロットニングホルム、ドレスデンの音楽祭にも出演している。また、フライブルク・バロック管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団といった オーケストラや、クルト・マズアやディエゴ・ファソリスといった指揮者とも共演、好評を得る。
CDもこれまでナイーヴ・レーヴェルより、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モーツァルト、ドビュッシーの他、ピアノ伴奏によるショーソンやツェムリンスキー、シェーンベルクをふくめたアルバムをリリース、いずれも絶賛、高い評価を得ている。
2006年にはフランス政府より芸術文化勲章を受勲した。
1841年モーツァルトの寡婦コンスタンツェの援助のもと、ザルツブルクの地元住民によって “ザルツブルク大聖堂音楽協会及びモーツァルト音楽院(モーツァルテウム)として創設される。その後1908年、楽団名は現在の名称である“モーツァルテ ウム管弦楽団”と改名され、1958年以降はザルツブルク市より経済援助を受け活動を行っている。
歴代指揮者にはパウムガルトナー(在1917-38)をはじめ、メルツェンドルファー、ハーガー、グラーフ等の名称が名を連ね、ザルツブルク市出身のカラヤンとも密接な関係にあった。
現在の首席指揮者はアイヴォー・ボルトン(2004年就任)。
モーツァルテウム管は、ザルツブルク音楽祭祝祭大劇場とモーツァルテウム音楽院の大ホールで定期公演を行っている他、海外公演、著名国際音楽祭出演、CD 録音を精力的に行っている。また、毎年行われるザルツブルク音楽祭のレギュラー・メンバーとしてモーツァルト・マチネーを行い、1月のモーツァルト週間に も出演している。さらにオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエ公演もこなし、国際モーツァルト財団主催のコンサートでは現代作品の演奏を行っている。
※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。