「楽しい、いかしたバンド」という意味の合奏団。主なレパートリーは18世紀モーツァルトの時代のディヴェルティメント(喜遊曲)や室内楽。今日、クラ シック音楽は全て芸術音楽として捉えられているが、モーツァルトの時代の大半の音楽は、その場で消費される機会音楽であった。王宮の贅沢な間で王侯や貴族 の耳を楽しませるため、食事の際のBGM、実際の踊りを伴うダンスミュージック。音楽はまず楽しく心を浮き立たせるものであり、モーツァルトも、ディヴェ ルティメントという、そんな機会音楽のジャンルに積極的に筆を染めている。K136、ニ長調の「弦楽のためのディヴェルティメント」や、セレナード「アイ ネ・クライネ・ナハト・ムジーク」も同じような目的で書かれた音楽である。
「ラ バンド サンパ」の編成は弦楽合奏から管楽六重奏、管弦楽のアンサンブル、クラヴィーアを交えた編成まで多様に変化。「ラ バンド サンパ」は日本のトップレベルの演奏家のみを起用してのアンサンブル。
桐山建志、大西律子(ヴァイオリン)
長岡聡季(ヴァイオリン&ヴィオラ)
深沢美奈(ヴィオラ)
西沢央子(チェロ)
小室昌広(コントラバス)
前田りり子、新井道代(フルート)
三宮正満(オーボエ)
岡本正之(バスーン)
大野雄太、大森啓史、塚田 聡、藤田麻理絵(ホルン)
〈ラ バンド サンパ〉は2005年1月に赤坂プリンスホテルで開催された日本モーツァルト協会50周年祝賀会のために結成されました。その時は、オーボエ、ホルン、バ スーン各2本でディヴェルティメントK253とK289を演奏。それから、2005年と2007年の例会に出演させていただき、毎回ディヴェルティメント の楽しさをお届けしています。今回、60周年の節目にまたこのように例会にお招きいただきましたこと大変嬉しく思っています。
ディヴェルティメントはウィーンやザルツブルクの特有のジャンルで、愉しみ溢れるモーツァルトの真骨頂です。全身のひとつひとつの細胞に音楽が染み渡る、幸福感で満たせてくれるモーツァルトの音楽を胸にいつまでも幸せに生きてゆきたいものです!
ラ バンド サンパ バンマス 塚田 聡
※ 出演者・プログラムは変更することがございます。予めご了承ください。
※ 例会の臨時会員券(前売券・当日券)は当日会場窓口にて、また、東京文化会館チケットサービス03-5685-0650にて販売。
※ 10歳以下の方の入場はご遠慮下さい。
※ 会場での無断撮影、録音は固くお断りします。