演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、第11番から第14番までのピアノ協奏曲を、旅先でも演奏しやすくするために「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えています。またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えています。フンメルによるいくつかの曲の編曲が良く知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲はピアノ・パートには全く手を加えることなく、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。今回のアルバムに収録されているのは、人気の高い第9番「ジュナミ」と1784年作曲の第17番。前作と同じく、ゴールドスタインのピアノとファイン・アーツ四重奏団、コントラバスのピッカードによる親密なアンサンブルでお楽しみください。
【曲目】
イグナーツ・ラハナー(1807-1895)による
弦楽四重奏とコントラバスによる伴奏編(1884)
1-3. ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調「ジュナミ」K271
4-6. ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
(全てのカデンツァはモーツァルト作)
※世界初録音
【演奏】
アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)
ファイン・アーツ四重奏団
ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)
エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)
ギル・シャロン(ヴィオラ)
ニクラス・シュミット(チェロ)
アレクサンダー・ビッカード (コントラバス)
【録音】
2019年7月28-30日
アメリカ、ニュージャージー州ドルー大学、
ドロシー・ヤング芸術センター、コンサート・ホール
(以上、ナクソス・ジャパンより)
ナクソス ミュージックストア
https://item.rakuten.co.jp/naxos/8574164/