鬼才ニケの《魔笛》はフランス語版
DVD+Blu-ray付き!
バンド・デシネを盛り込んだ演出も絶妙
バロックの知られざる声楽曲の大作を数多く蘇演し、ヘンデル、ボワモルティエ、リュリ、デトゥーシュ、ヴィヴァルディ、カテル……と有名無名にかかわらず痛快なステージや録音に仕上げるフランス古楽界の異才エルヴェ・ニケ。近年はサン=サーンスやダヴィドなど19世紀フランス・ロマン派の舞台作品でも鮮烈な演奏で多くの人々を魅了していますが、その圧倒的なパフォーマンスは舞台演出や映像との相性も抜群。
今回の《魔笛》は近年躍進めざましい演出家ルーサ&リュベクによる、バンド・デシネ(フランス大衆漫画)のアニメーションも組み込んだ独特なステージになっていますが、何より注目すべきはニケが自らの母語であるフランス語の台本でこの傑作をとりあげたこと。言語が変わるだけで一転、モーツァルトの古典美にケルビーニの革命期オペラやグレトリーのオペレッタにも通じるフランス的色彩感とスリルが加わり、演奏陣の物語への傾倒ぶりとあいまって痛快な演奏効果がもたらされます。
夜の女王を演じるリザ・モスタンも堂々の歌唱。モノスタトス役のオリヴィエ・トロマンシュラーゲルが繰り出す古典発音のおかしみも独特の趣きを演出に添えています。
傑作のありようを問い直す、古楽系指揮者の真骨頂発揮とも言えるプロジェクト。映像とCDが揃ったセットでの発売です。
【曲目】
《魔笛》K620
【演奏】
パミーナ:フローリー・ヴァリケット(ソプラノ)
タミーノ:マティアス・ヴィダル(テノール)
パパゲーノ:マルク・スコフォニ(バリトン)
夜の女王:リザ・モスタン(ソプラノ)
ザラストロ:トミスラフ・ラヴォワ(バス)
パパゲーナ:ポリーヌ・フェラッチ(ソプラノ)
モノスタトス:オリヴィエ・トロマンシュラーゲル(テノール)
夜の女王の侍女1:シュザンヌ・ジェローム(ソプラノ)
夜の女王の侍女2:マリー・ゴートロ(メゾ・ソプラノ)
夜の女王の侍女3:メロディ・リュヴィオ(コントラルト)
神託の声:マチュー・ルクロアール(バリトン)
神官1:マチュー・シャピュイ(テノール)
神官2:ジャン=クリストフ・ラニエス(バリトン)
童子1:エマ・ド・ラ・サル(ソプラノ)
童子2:タニーナ・ラウス(ソプラノ)
童子3:ガランス・ラポルト・デュリエ(ソプラノ)
幼少のタミーノ:デジレ・リュベク(ボーイソプラノ)
ル・コンセール・スピリチュエル (合唱、管弦楽/古楽器使用)
エルヴェ・ニケ指揮
演出:セシル・ルーサ、ジュリアン・リュベク
衣装:シルヴィ・スキナジ
舞台美術:エロディー・モネ
【録音】
2020年1月 ヴェルサイユ王室歌劇場
【収録時間】
142分11秒(CD)/2時間29分(DVD&Blu-ray)
【DVD&Blu-ray】
字幕:フランス語、英語、ドイツ語
NTSC Region All
映像:16:9
音声:STEREO & 5.1ch
【商品番号】CVS030
(以上、ナクソスジャパンより)
ナクソスミュージックストア
https://item.rakuten.co.jp/naxos/cvs030/