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【CD】ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭100周年記念BOX

ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭100周年記念BOX

CD6枚すべて初出!
ドイツ屈指の伝統を誇る
モーツァルト音楽祭から驚きの贈り物
1950年代から2020年の選りすぐりの演奏を収録

 ロマンティック街道の北の起点であるドイツ、バイエルン州のヴュルツブルクで毎年開催される由緒ある音楽祭『ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭』。1921年に指揮者のヘルマン・ツィルヒャーによって創設、ザルツブルク音楽祭と並ぶ歴史を持ち、毎年5月から7月のうち4週間にわたって開催されるこの音楽祭には、ドイツ、オーストリアを中とするオーケストラと音楽家がやってきて、50回以上のコンサートが開催され、数多くの聴衆が訪れることで知られています。コンサートが開催されるのは、1981年に世界遺産に登録されたレジデンツ(司教館)で、18世紀にバルタザール・ノイマンの設計によるバロック建築様式を代表する、ヨーロッパでも屈指の美しい宮殿です。演奏会場となるのはこの建物内にあるインペリアル・ルーム(皇帝の間)。ヴェネツィア派の巨匠ティエポロが描いたフレスコ天井画があることでも知られる広間です。

 2021年に創設100年を迎えるこの音楽祭を記念して、バイエルン放送のアーカイヴ録音から選りすぐりの演奏をBOX化しました。1950年代の歴史的音源も含め全て初出であり、またデジタル・リマスターが施されています。CD1とCD2には、交響曲・管弦楽曲、CD3とCD4には協奏曲、CD5には声楽曲、CD6には室内楽曲・独奏曲を中心に収録。それぞれのディスクには様々な年代の音源が収められ、演奏スタイルの変遷も1枚のアルバムで味わうことが出来ます。収録音源はすべて初CD化であり、一流どころを揃えた豪華な顔触れと、それぞれの演奏家の録音歴において珍しい曲目・顔合わせが多く含まれている点も魅力です。

 CD1と2では、クイケン指揮のモーツァルトの交響曲やオラモ指揮の管弦楽曲は他になく、マゼールのジュピターは1966年のベルリン放送響以来となる貴重な円熟期の演奏。ゲーベルやアントニーニからは刺激的な古楽スタイルが予想されます。

 CD3と4では、ユリア・フィッシャーやバティアシュヴィリの師でありモーツァルトを得意としながらも録音の無かったチュマチェンコの「トルコ風」が目を引きますし、ブレンデルやカサドシュとクーベリックとの顔合わせは意外にも録音が非常に少なく興味をそそられます。フィッシャーやマルツィの演奏も聴きどころ。

 CD5ではソプラノが充実。往年のゼーフリートやケート、レコードでもおなじみのアメリンク、ポップらに加え、近年活躍目覚ましいカルクやカンジェミ、ストヤノヴァらの歌唱を収録。特にダムラウの「エクスルターテ…」は大注目!

 CD6は新しい録音が多く、ドイツ楽壇の「今」を垣間見せてくれます。キット・アームストロングはブレンデルが高く評価するアメリカ生まれの俊英。このセットの最後を飾るケッケルト四重奏団は、DGへのベートーヴェン全集やハイドン、シューベルトの録音で知られますが、モーツァルトの録音は極めて貴重です。

ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭100周年記念BOX

【曲目】

【CD1】
1-4. 交響曲第33番 変ロ長調 K319
 ラ・プティット・バンド
 ジギスヴァルト・クイケン(指揮)
5-8. 交響曲第30番 ニ長調 K202
 バンベルク交響楽団
 ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
9-12. 交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K551
 バイエルン放送交響楽団
 ロリン・マゼール(指揮)
録音:2001年…1-4、1959年(MONO)…5-8、
1996年…9-12

【CD2】
1-4. セレナード第13番 ト長調
 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525
 オストロボスニア室内管弦楽団
 サカリ・オラモ(指揮)
5-7. ディヴェルティメント ニ長調
 「ザルツブツク・シンフォニー第1番」K136
 イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
8-14. セレナード第9番 ニ長調
 「ポストホルン・セレナード」K320
 ケルンWDR交響楽団
 ラインハルト・ゲーベル(指揮)
15.アダージョとフーガ ハ短調 K546
 バイエルン放送交響楽団
 ラファエル・クーベリック(指揮)
録音:2017年…1-4、2007年…5-7、2014年…8-14
1967年…15

【CD3】
1-3. ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466
 アルフレート・ブレンデル(ピアノ)
 バイエルン放送交響楽団
 ラファエル・クーベリック(指揮)
4-6. ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
 ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
 ミュンヘン室内管弦楽団
 クレメンス・シュルト(指揮)
7.ピアノとオーケストラのためのロンド ニ長調 K. 382
 エトヴィン・フィッシャー(ピアノ)
 バイエルン放送交響楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)
録音:1981年…1-3、2019年…4-6
1954年(MONO)…7

【CD4】
1-3.ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調「トルコ風」K219
 アナ・チュマチェンコ(ヴァイオリン)
 バイエルン放送交響楽団
 コリン・デイヴィス(指揮)
4-6. ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K467
 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 バイエルン放送交響楽団
 ラファエル・クーベリック(指揮)
7-9. ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K 216
 ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
 バイエルン放送交響楽団
 オイゲン・ヨッフム(指揮)
録音:1987年…1-3、1971年…4-6
1955年(MONO)…7-9

【CD5】
1.歌劇《フィガロの結婚》K492 序曲
 B’ロック・オーケストラ/ルネ・ヤーコプス(指揮)
2.歌劇《羊飼いの王様》K208
 第1幕 アリア「穏やかな空気と晴れた日々」
 クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
 フライブルク・バロック・オーケストラ/
 ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮)
3.歌劇《皇帝ティートの慈悲》K621
 第1幕 アリア「この至高の王座にあって」
 クリストフ・プレガルディエン(テノール)
 カメラータ・ザルツブルク/ハインリヒ・シフ(指揮)
4.演奏会用アリア
 「この胸に、ああ、いとしい人よ来て –
 天が私にあなたを返して下さるとき」 K374
 ヴェロニカ・カンジェミ(ソプラノ)
 バンベルク交響楽団/アダム・フィッシャー(指揮)
5.歌劇《後宮からの誘拐》K384
 第2幕 二重唱「何という運命だろう」
 エリカ・ケート(ソプラノ)
 レオポルド・シモノー(テノール)
 バイエルン放送交響楽団/オイゲン・ヨッフム(指揮)
6.演奏会用アリア「私は行く、だがどこへ」K583
 エリー・アメリンク(ソプラノ)
 バイエルン放送交響楽団/ズデニェク・マーツァル(指揮)
7.演奏会用アリア
 「もうよい、すべてわかった…心配しないで、愛する人よ」 K490
 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
 バイエルン放送交響楽団/オイゲン・ヨッフム(指揮)
8.戴冠式ミサ曲 K317
 アニュス・デイ
 エルシー・モリソン(ソプラノ)/マルガ・ヘフゲン(アルト)
 エリック・タピー(テノール)/キース・エンゲン(バス)
 バイエルン放送交響楽団&合唱団/ラファエル・クーベリック(指揮)
9.演奏会用アリア
 「どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ」K505
 クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)
 バンベルク交響楽団/クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ&指揮)
10.ミサ曲 ハ短調 K427 – 聖霊によりて
 ルチア・ポップ(ソプラノ)
 バイエルン放送交響楽団/ラファエル・クーベリック(指揮)
11.モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」
 (エクスルターテ・ユビラーテ) K165
 ディアナ・ダムラウ(ソプラノ)
 フランクフルト放送交響楽団/アンドルー・パロット(指揮)
録音:2017年…1,2、2004年…3、2007年…4
1957年(MONO)…5、1973年…6、1956年(MONO)…7
1962年(MONO)…8、1999年…9、1981年…10
2001年…11-14

【CD6】
1-3. ディヴェルティメント ヘ長調
 「ザルツブルク・シンフォニー第3番」K138
 シューマン弦楽四重奏団
  エリック・シューマン(ヴァイオリン)
  ケン・シューマン(ヴァイオリン)
  リサ・ランダル(ヴィオラ)
  マルク・シューマン(チェロ)
4.組曲 ハ長調 K399 – II アルマンド
 キット・アームストロング(ピアノ)
3つのノットゥルノ-ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノのために
 5.K346 Allegretto 「優しき光、美しき光」
 6.K439 Andante 「かわいい2つの瞳が」
 7.K437 Poco Adagio 「黙しながら嘆こう」
 ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
 ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)
 ウィリアム・ヨン(フォルテピアノ)
8-10. ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K310
 ラグナ・シルマー(ピアノ)
11.夕べの想い K523
 ユリアン・プレガルディエン(テノール)
 クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)
12-15. 弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K387
 ケッケルト四重奏団
  ルドルフ・ケッケルト(ヴァイオリン)
  ルドルフ・ヨアヒム・ケッケルト(ヴァイオリン)
  フランツ・シェッスル(ヴィオラ)
  ヨーゼフ・メルツ(チェロ)
録音:2018年…1-3、2016年…4、2013年…5-7
2020年…8-10、2018年…11、1977年…12-15

【録音会場】
全てヴュルツブルク、レジデンツ 1954-2020年

(以上、ナクソスジャパンより)

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