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【書籍】モーツァルトのオペラ 全21作品の解説

【書籍】モーツァルトのオペラ 全21作品の解説(松田聡著)

 モーツァルトのオペラ研究の第一人者が、その全オペラを詳細に解説した日本語で初めての著作。「モーツァルトのオペラ作品事典」としても役立つ保存版。

 全体は、モーツァルトのオペラ創作期を大きく7つに区分し、1章ずつを当てている。各章は、彼のオペラ創作を中心とした伝記である「創作活動」、各作品の「作品解説」からなる。

 モーツァルトのオペラ創作は基本的に依頼に応じてのものだった。その作品を「天才作曲家ひとりが生み出した作品」のごとく捉えるだけではなく「往々にして偶然に与えられた、特定の状況の中で、様々な人物が関与して創作されたオペラ」として理解しようとする姿勢から、「創作活動」では創作の背景を詳しく解説している。

 「作品解説」は、(1) 基本的な情報 (2)台本 (3)楽曲解説(場面ごとのあらすじ、音楽の解説も)の流れで解説。作品を構成する番号曲は、一覧表にまとめられている。「主要人名解説」ほか充実の附録、索引付き。

 

【内容紹介】
まえがき/凡例

◆概説
 序/I ジャンル/II 上演の場/III 台本と音楽

◆第1部 ザルツブルク時代
 第1章 1756-1769
  創作活動:オペラ創作の開始
   1.「神童」とオペラ
   2. ザルツブルクにおける最初のオペラ創作
   3.「第2回ウィーン旅行」での2つのオペラ
  作品解説
   ①第一戒律の責務 K35
   ②アポロとヒアチントゥス K38
   ③ラ・フィンタ・センプリチェ K51
   ④バスティアンとバスティエンヌ K50

  第2章 1769-1773
  創作活動:「イタリア旅行時代」のオペラ創作
   1.「第1回イタリア旅行」
   2. 2つの祝典オペラ
   3. イタリアでの最後のオペラ
  作品解説
   ⑤ポントの王ミトリダーテ K87
   ⑥アルバのアスカーニョ K111
   ⑦シピオーネの夢 K126
   ⑧ルーチョ・シッラ K135

  第3章 1773-1781
  創作活動:新大司教のもとでのオペラ創作
   1. 10代最後のオペラ創作
   2.「マンハイム・パリ旅行」
   3.《イドメネオ》の成立
  作品解説
   ⑨偽りの女庭師 K196
   ⑩牧人の王 K208
   ⑪ツァイーデ(後宮) K344
   ⑫イドメネオ K366

 ◆第2部 ウィーン時代
 第4章 1781-1784
  創作活動:ウィーンでのオペラ創作の開始
   1.「ウィーン時代」の開始
   2.《後宮からの誘拐》の初演とジングシュピール公演の終了
   3. イタリア・オペラ公演の復活
  作品解説
   ⑬後宮からの誘拐 K384
   ⑭カイロの鵞鳥 K422

 第5章 1784-1787
  創作活動:《フィガロの結婚》の誕生
   1. 1784/85年のシーズンの諸状況
   2.《フィガロの結婚》の作曲の開始
   3.《フィガロの結婚》の初演とその後の上演状況
  作品解説
   ⑮だまされた花婿、または、1人の恋人をめぐる3人の女の張り合い K430
   ⑯劇場支配人 K486
   ⑰フィガロの結婚 K492

  第6章 1787-1790
  創作活動:続けられるダ・ポンテとのオペラ創作
   1. 2回のプラハ旅行と《ドン・ジョヴァンニ》
   2. 対トルコ戦争開始後の宮廷劇場におけるオペラ公演
   3.《コジ・ファン・トゥッテ》の作曲とヨーゼフ二世時代の終わり
  作品解説
   ⑱罰せられた放蕩者、または、ドン・ジョヴァンニ K527
   ⑲コジ・ファン・トゥッテ、または、恋人たちの学校 K588

  第7章 1790-1791
  創作活動:「最後の年」の2つのオペラ
   1. シカネーダーの劇場との関わり
   2. 皇帝の代替わりと宮廷劇場の公演の変化
   3.《魔笛》と《皇帝ティートの慈悲》
  作品解説
   ⑳魔笛 K620
   ㉑皇帝ティートの慈悲 K621

 ◆附録
 主要人名解説/アリアの楽曲形式と諸類型/資料情報/コンサート・アリア等の一覧/
 関連年譜/主要参考文献/人名索引/作品名索引

 あとがき

【書籍】モーツァルトのオペラ 全21作品の解説(松田聡著)

【著者】松田聡
【定価】3,520円 (本体3,200円+税)
【判型・頁数】A5判・288頁
【発行】音楽之友社(2021年10月)
【ISBNコード】9784276355347

(以上、音楽之友社より)

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