ソニークラシカルと専属レコーディングの
ワールドワイド契約を締結した
藤田真央が発売する世界デビュー・アルバム
ついに登場!
藤田真央は1998年東京生まれ。東京音楽大学在学中の2017年に、スイスのクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、同時に「聴衆賞」「現代曲賞」「青年批評家賞」を受賞して、世界中の音楽関係者から注目を浴びました。また、2019年にはチャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞し、その特別な音楽の才能が審査員から熱狂的に支持され、日本でもテレビの報道番組等で大きな話題となりました。
クラシックの名門レーベル、ソニークラシカルとの専属ワールドワイド契約を結んだ日本人ピアニストは藤田真央が初めて。今後藤田真央は、その多彩なレパートリーをアルバムという作品にして世界に向けて発表していくことになります。その1弾となるのが、2021年のヴェルビエ音楽祭(スイス)でも絶賛され、録音が待ち望まれていたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集(CD5枚組)です。
藤田真央とモーツァルトの音楽の親和性の高さは、現在藤田が日本各地で進めているピアノ・ソナタ全曲演奏会(現在5回のうち3回まで終了)でもすでに証明済み。そして彼にとってのモーツァルト音楽のルーツは幼少期にさかのぼるもので、ホロヴィッツが1986年にモスクワ音楽院の大ホールで開催したリサイタルのビデオ「ホロヴィッツ・イン・モスクワ」に含まれていたモーツァルトのピアノ・ソナタ第10番を見て、その演奏にくぎ付けになった時でした。そしてホロヴィッツのこの演奏に接したことで、藤田はピアニストになると決断をしたのです。その15年後、チャイコフスキー国際コンクールで藤田はホロヴィッツのリサイタルと同じステージに立ち、ホロヴィッツが弾いた同じモーツァルトの第10番を演奏しています。それは、人生の運命的な瞬間であり、モーツァルトのピアノ・ソナタを弾くという自信を藤田真央に与えました。
藤田真央が、モーツァルトのピアノ・ソナタで大事にしているのは、演奏の即興性です。「自身がピアニストだったモーツァルトにとって楽譜は、演奏をより多彩なニュアンスに富んだ深みのある作品に仕上がる土台のようなものであったはずで、楽譜に書かれていないフレーズや音符を演奏の場で追加し、インプロヴィゼーション(即興)することで、特別なものになるのです」と藤田は語っており、楽譜として残された音符すべてを完璧に把握・咀嚼した上で、自在に装飾や即興的な表現を加えていくさまはまさに藤田真央にしかできない境地。その模様が今回の全集で音として見事に捉えられています。
CD5枚分の録音は2021年8月から11月にかけて、ベルリンのb-sharpスタジオでのべ11日を費やして行われました。もともとボールルームだった建物をリノベーションして録音スタジオに改装された場所で、温かみのあるインティメートな響きはモーツァルトのソナタの録音に最適。プロデュースを担ったのは世界的なアーティストが厚い信頼を寄せるb-sharpのフィリップ・ネーデルです。藤田が一音一音に込める気迫と、軽妙かつ即興的な表情とが相まって、18曲のソナタのそれぞれの個性がくっきりと弾き分けられており、まさに新たなスタンダードとも称すべきモーツァルトのソナタ演奏がここに誕生したのです。
仕様:各ディスクは紙ジャケットに封入、
厚紙製クラムシェルボックスに収納(予定)
ライナーノーツ:オリヴィア・ジョヴェッティ
(日本語訳は付いておりません)
©Dovile Sermokas
曲目】
W.A.モーツァルト(1756―1791):
《DISC1》
(1)ピアノ・ソナタ ハ長調 K279
(2)ピアノ・ソナタ ヘ長調 K280
(3)ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K281
(4)ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K282
(5)ピアノ・ソナタ ト長調 K283
《DISC2》
(1)ピアノ・ソナタ ニ長調 K284
(2)ピアノ・ソナタ ハ長調 K309
(3)ピアノ・ソナタ イ短調 K310
《DISC3》
(1)ピアノ・ソナタ ニ長調 K311
(2)ピアノ・ソナタ ハ長調 K330
(3)ピアノ・ソナタ イ長調 K331
《DISC4》
(1)ピアノ・ソナタ ヘ長調 K332
(2)ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K333
(3)ピアノ・ソナタ ハ短調 K457
《DISC5》
(1)ピアノ・ソナタ ヘ長調 K533/494
(2)ピアノ・ソナタ ハ長調 K545
(3)ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K570
(4)ピアノ・ソナタ ニ長調 K576
【演奏】
藤田真央(ピアノ)
【録音】
2021年8月1日~5日、10月22日~24日、11月8日~10日
b-sharp music & media solutions(ベルリン)
(以上ソニー・ミュージックより)