【収録曲】
アントワーヌ・ド・ロイエ(1768-1852)編曲:
《魔笛》K620より(ヴァイオリン、ヴィオラ、ギター)
1. 序曲
2. 第2幕 第19番 三重唱「愛する人よ、もう二度とあなたを見ることはできないのでしょうか?」( パミーナ、ザラストロ、タミーノ)
3. 第1幕 第3番 アリア「何という美しい絵姿だろう」(タミーノ)
4. 第2幕 第17番 アリア「ああ、私には分かる」(パミーナ)
5. 第1幕 第7番 二重唱「愛を感ずる男たちには」(パミーナ、パパゲーノ)
6. 第1幕 第6番 三重唱「可愛い娘よ、こっちへ来い!」(モノスタトス、パミーナ、パパゲーノ)
7. 第2幕 第13番 アリア「恋すりゃ誰でも嬉しいよ」(モノスタトス)
8. 第1幕 第8番 「何という不思議な笛の音だ」(タミーノ)
9. 第1幕 第2番 アリア「わしは鳥刺し男でござる」(パパゲーノ)
10. 第2幕 第15番 アリア「この聖なる殿堂には」(ザラストロ)
11. 第2幕 第9番 僧侶たちの行進(オーケストラ)
12. 第2幕 第20番 アリア「パパゲーノ様が欲しいのは」(パパゲーノ)
13. 第1幕 第5番 五重唱「ム、ム、ム」(パパゲーノ、タミーノ、3人の侍女)
尾尻雅弘 編曲:
14.《フィガロの結婚》K492より「序曲」(ヴァイオリン&ギター)
フェルディナンド・カルッリ(1770-1841)編曲:
《フィガロの結婚》K492より 8つのアリア(ヴァイオリン&ギター)
15. 第1幕 第1曲 5,10,20,30(フィガロ、スザンナ)
16. 第1幕 第2曲 もし奥さまが夜中に(フィガロ、スザンナ)
17. 第1幕 第3曲 殿様、もし踊りたければ(フィガロ)
18. 第2幕 第11曲 愛の神よ、安らぎを与えたまえ(伯爵夫人)
19. 第3幕 第21曲 風に寄せる歌~やさしいそよ風が(スザンナ、伯爵夫人)
20. 第2幕 第12曲 恋とはどんなものかしら(ケルビーノ)
21. 第1幕 第6曲 ぼくにはもう自分がどうなってるのかわからない(ケルビーノ)
22. 第1幕 第10曲 もう飛ぶまいぞ、この蝶々(フィガロ)
軽井沢アマデウス・バンド
・杉原桐子(ヴァイオリン)
・尾尻雅弘(7弦ギター)
・田中美恵子(ヴィオラ)トラック1~13
録音場所:軽井沢大賀ホール
録音日時:2016年3月1日~3日
プロデューサー:斎藤尚宏・斎藤祐子
ディレクター:竹内永和
録音エンジニア:角智之
発売:追分コロニー有限会社 Oiwake Colony Co. Ltd.
~モーツァルトとギター~
モーツァルトにはギター曲は1曲もなく、近いところではオペラ《ドン・ジョヴァンニ》にマンドリンが使われているくらいである。そんな大好きなモーツァルトの作品の中に、普段では想像すら出来ないギターでの参加が出来ることは、この上ない喜びがある。しかも代表オペラの筆頭曲《魔笛》、《フィガロの結婚》からとなれば心が躍らないではいられない。もちろんオリジナルではなく編曲ではあるが、当時流行っていたハルモニームジーク(管楽合奏)によるオペラの編曲演奏が思い起こされ、その演奏は本当に楽しい!ソロ・ギター曲の中には『魔笛の主題による変奏曲』が何曲も見受けられ、どれも同じアリア「おお、甘美な響き」を主題としたもの。このアルバムの《フィガロの結婚》のアリアを編曲したカルッリにも2曲あり、他にもジュリアーニやカルカッシと言った当時の錚々たるギタリスト兼作曲家が作曲したが、フェルナンド・ソルによるものが特に有名。ギタリストにとってのモーツァルトとの一番身近な接点とされている曲である。
このアルバムに収録されている曲の編曲を行ったのは共に当時のギタリスト兼作曲家であるアントワーヌ・ド・ロイエ(1768-1852)とフェルディナンド・カルッリ(1770-1841)。モーツァルトとの年齢差は、ロイエが12歳、カルッリが14歳、ほぼ一回り年下。クラシック・ギターを学ぶ者にとって避けては通れない2人の存在。共にギター協奏曲を作曲し、ギターを含んだ他の楽器との室内楽も数多く作、編曲している。ロイエはフランスのほぼ中央に位置するクレルモン=フェランの裕福な家庭に生まれ、音楽学校で学び、のちにパリに移住しヨーロッパ各地でヴィルトゥオーソ・ギタリストとして名声を得た。一方カルッリはイタリアのナポリ生まれ。ほぼ独学でギターを習得し、ギター演奏家として人気を博した。その後、パリに移住し教育者としても活躍し、ギター教本や失われた曲を含めると実に作曲の数は400曲以上とも言われている。この2人のパリ時代の接点がどの程度あったのかは不明だが、もしかしたら・・・と想像は絶えない。もちろんモーツァルト自身との面識はあったのかどうかも・・・。
今となってはネットやCD, DVD、テレビ、ラジオなどで演奏会に行かずともオペラ鑑賞を繰り返し楽しむことが出来るし、楽譜も簡単に手に入る。しかし当時は演奏会に足を運ぶことしかその情報を得ることが出来ず、楽譜にしてもそう簡単に手に出きったものではないと思う。想像するにロイエにしてもカルッリにしても、初めて見に行ったこれらのモーツァルト・オペラに深く感銘を受け、情熱を傾け、楽譜などの情報収集を行い、編曲と言う作業に取りかかったのだろう。そんな素晴らしい編曲の数々が本アルバムには収録されている。
購入金額:2,460円(CD代金2,160円+送料一律300円)
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